トゥールーズは、フランス南西部の中心地として欠かせない存在です。かつて西ゴート族の首都であり、現在は航空宇宙産業の中心地であるトゥールーズは、2000年にわたる歴史を誇ります。ローマ時代のバジリカ、堂々とした玄関のある邸宅、工業用建物を改造した建物、テラコッタの装飾が目を引くファサード、噴水のせせらぎ、隠れた中庭…。歴史と現代が融合した街です。
地下鉄
トゥールーズには、地下鉄A線とB線の2つの路線があり、高速で快適な移動が可能です。市内中心部には多くの駅があり、足を疲れさせることなく、名所を楽しむことができます。
路面電車
トゥールーズには路面電車が2路線あり、どちらも地下鉄のB線に直結しているPalais de Justice駅が終点となります。T1線はエアロスコピア航空博物館などに、T2線はトゥールーズ・ブラニャック国際空港にそれぞれ通じています。この2つの路線は、Arènes駅で地下鉄のA線と接続しており、Capitole駅やJean-Jaurès駅など、市内中心部の主要な駅に行くことができます。
バス
市内とその周辺を100以上のバス路線が縦横無尽に走っています。車体の前面に番号と行き先が表示されているので、乗車前に必ず確認しましょう。首都圏と地下鉄やトラムの駅を結ぶ、いわゆる「アコーディオンバス」は、『リネオバス』といいます。Lのマークとバス番号が目印です。
キャピトル
トゥールーズを代表する建物といえば、荘厳な「キャピトル」です。ネオクラシック様式の壮麗な外観は必見で、特に外壁はカタリ派のエピソードから花の競技会の創設、トゥールーズ伯爵から街の包囲まで、トゥールーズの歴史における偉大な瞬間を物語っています。1階には、ポール・ジェルヴェの「愛のアレゴリー」、アンリ・マルタンの10枚の巨大キャンバスで飾られた豪華な応接室があり、特に、トゥールーズの歴史をたどる絵画と、この街を特徴付けた人物の胸像で甦るサル・デ・イラストレは必見です。またキャピトル内の劇場は、トゥールーズで有名なオペラハウスでもあります。
ラグビーグッズや食材に注目
ラグビー好きなら訪れたいのが、街の強豪チーム『スタッド・トゥールーザン』のクラブショップです。現地でしか手に入れることのできないアイテムの数々に、きっと満足することでしょう。ラグビーグッズ以外では、ガストロノミー(美食)に定評のあるトゥールーズならではの食材がおすすめ。ピレネー産チーズや、「ガイヤック」「フロントン」「マディラン」「カオール」といったワインなどは、市場の屋台やデリカテッセン、ワインショップで手に入れることができます。また、繊細な香りを持つ「トゥールーズ・バイオレット」を使用した化粧品や美容製品も要チェックです。