ナントはブルターニュ公爵城をはじめ、パッサージュ・ポムレーやギャラリー・デ・マシーンといった100点以上のアートに囲まれた、芸術の街です。現代美術の巨匠の作品から建築遺産まで、一年中あなたを思いがけない体験に導いてくれます。街中には、毎年夏に開かれる「ル・ボワイヤージュ・ア・ナント」というイベント用に緑のラインが引かれていて、これが便利。イベント期間中でなくとも、この線を辿れば現代アート作品や大規模な展覧会といった、ナントの魅力に気付くことができるでしょう。
ナントを巡る際は、最初に「Pass Nantes」というカードを購入するのがおすすめです。オンラインや観光案内所などで購入することができます。1枚あると、公共交通機関や観光スポットもお楽しみいただける優れものです。24時間～7日間の全4種から、滞在期間に合わせて最適なカードをお買い求めください。
トラム
1～3号線の3路線が走るトラム。街の中心に位置するCommerce駅からは、すべての路線に乗車することができます。スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワールの最寄り駅であるRanzay駅までは、1号線で向かうことができます。
バス
スタンダードな約60の路線、より頻繁に接続するクロノバス9路線、バスウェイ2路線（4、5号線）が走っており、足には困りません。4号線のバスウェイは、e-Buswayと呼ばれる最新の電気バスで運行されています。全22台の車両カラーリングは、それぞれ異なる22人のアーティストによって手掛けられた“アートバス”でもあるのです。
その他
街の中心を流れるロワール川を渡るためのシャトルボート（船）があります。南岸のトレンダムールと北岸のナント港を10分で結ぶ「N1」と、ナント島とバスシャントネ地区を6分で結ぶ「N2」が主に利用されます。
また、街を巡るのに自転車もおすすめ。『Bicloo』というレンタルサイクルは1,000台の自転車と123のステーションを備えています。1日や3日といった単位で借りられるほか、最初の30分は無料で利用できます。
パルク・デ・シャンティエ
文化観光地として親しまれている公園内には「レ・マシン・ドゥ・リル」、「HABギャラリー」、「ラ・カンティーヌ・ドゥ・ボヤージュ」という3つの施設があります。中でも見逃せないのは「レ・マシン・ドゥ・リル」。かつて船が造られていたこの場所で、今は建築家チームが巨大な機械動物を作っています。その代表作の『グランド・エレファント』は、なんと動くうえに乗ることもできるのでインパクト抜群。散歩に出かける姿は、まるで鋼鉄の大聖堂から出発する動き回る建築物のようです。ナントを訪れた際には、象に乗って散歩するという貴重な体験をお楽しみください。
ブルターニュ公爵城
ナントの歴史的中心部に位置するブルターニュ公爵城は、サン・ピエール大聖堂と並んで、ナントで最も重要な歴史的建造物です。中庭には、ルネッサンスの影響を受けた華麗なゴシック様式の15世紀のトゥファ石造りの公爵邸や、16世紀から18世紀にかけての建築物があります。白い石壁と洗練された彫刻が施された城正面は、花崗岩のブロックとシストの層でできた荒々しい外壁の質感と対照的です。敷地内にはナント歴史博物館があり、散策とともに博物館や展示会の見学、堀での休憩、ラ・フレゼラエでのクレープやアイスクリームの試食など、一日中楽しむことができます。
