与那国島ではずせない!おすすめ観光スポット&楽しみ方10選

沖縄
スタジオアドス / PIXTA(ピクスタ)
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公開日:2020.09.30
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更新日:2024.04.21
台湾までわずか111kmの場所に位置する与那国島は、日本最西端にある国境の島です。その魅力は南国の離島らしい美しいビーチに限らず、雄大な断崖絶壁や神秘的な海底遺跡など、圧倒的な風景美も楽しめるところにあります。また、大ヒットドラマのロケ地であることからファンの間ではいまでも聖地として人気です。ダイナミックな絶景とのどかな風景を目当てに、絶海の孤島まで多くの観光客が訪れています。

1.与那国島で必ず行きたい観光スポット

在来馬の与那国馬が穏やかに草を食(は)む草原から、世界的にも知られる不思議な海底遺跡まで。沖縄本島や石垣島を飛び越え、はるばる与那国島まで訪れたら絶対に見逃せない10スポットを厳選して紹介します。

東崎 あがりざき

Photo Studio Sorisso 美ら島物語 / PIXTA(ピクスタ)
与那国島の東端に延びる岬が東崎です。波しぶきを上げる荒々しい海面から約100mの断崖絶壁の上に立てば、その迫力に圧倒されることは間違いないでしょう。岬の上には牧歌的な草原が広がっており、全国に8種しかいない日本在来馬のひとつ、与那国馬が草を食む様子が見られます。 体高110cm強とまるでポニーのような姿をひと目見れば、かわいらしさに心奪われてしまいます。先端に立つ灯台を背景に、ぜひ写真に収めてみてはいかがでしょうか。晴れた日には東方の海上に西表島が見えます。海から太陽が昇る美しい日の出もまたおすすめです。
東崎の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約17分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

立神岩 たちがみいわ

与那国島南東部の海岸から垂直にそそり立つ奇岩、立神岩は島のシンボルともいえる存在です。伝説によると、その昔に海鳥の卵を採ろうと岩に登った若者が下りられなくなり、神に祈りを捧げて眠りについたところ、起きたときには無事地上に戻れていたといいます。それだけ島の人々に親しまれてきた存在といえるでしょう。 写真を撮影するには立神岩から約400m北東へ行ったところにある立神岩展望台がおすすめです。同じく立神岩から約800m南西にある新しい立神岩西展望台からも、海に浮かぶようにそびえる姿が楽しめます。
立神岩の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約15分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

軍艦岩(サンニヌ台)

dah / PIXTA(ピクスタ)
立神岩と並び与那国島の象徴的な風景ともいえるのが軍艦岩です。名前のようにまるで軍艦のように見える出で立ちには、躍動感がみなぎっています。大きな音を立てて砕け散る白波に立ち向かう姿も、軍艦岩たる力強さの証といえるでしょう。 剥がれやすい板状の地層が積み重なった独特の地形で知られるサンニヌ台から下りていくと間近に見られます。立神岩とセットで訪れたい、与那国島の二大ランドマークです。
軍艦岩(サンニヌ台)の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約17分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

ティンダバナ

ティンダバナは与那国島北部の祖納(そない)集落近くにそびえる、ひと際目を引く標高85mの岩山です。その上には伝説の女首長、サンアイ・イソバが住んでいたといわれ、いまでも神聖な場所として親しまれています。 毎年旧暦8月に行われる祭祀行事アラミディ(新水)では、年の最初の水を汲む場所にも選ばれているほど。集落内から不思議な奇岩を眺めるだけでも旅行の思い出になりますが、ぜひ浸食洞からなる展望台まで登りましょう。天然の展望台からはのどかな集落、そしてコバルトブルーに映える美しい海を一望できます。
ティンダバナの基本情報
アクセス:与那国空港から車で約4分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

ナンタ浜

shikema / PIXTA(ピクスタ)
沖縄の離島に来たなら、美しいビーチでのんびりと過ごす時間は欠かせません。ナンタ浜は与那国島の中心地である祖納集落に面し、波の穏やかな浜として知られています。しかし、名前は漢字にすると「波多浜」になります。かつてはその名のとおり波が荒く、いまでも浜から離れると潮の流れが速くなり、波にさらわれることもあります。とくに家族連れで訪れた場合は注意して海水浴を楽しみましょう。 観光客が足を運ぶだけでなく、夕暮れの景色を眺めに集落の人々がふらりと訪れる憩いの場にもなっています。のどかな潮騒に耳を傾けながら、都会とは違った時の流れに浸ってみてはいかがでしょうか。
ナンタ浜の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約5分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

志木那島診療所

人気テレビドラマのロケ地。架空の島が舞台ですが、与那国島がロケ地となったことから、撮影で実際に使用されたセットを見学することができます。 診療所は待合室や入院室なども撮影時そのままの姿で残され、ドラマのセットとは思えぬほどの再現度を誇っています。全国的な人気を博したドラマゆえに、いまでもロケ地探訪に多くの観光客が訪れるそうです。白衣を着て記念撮影もできるので、作品の世界観をとことん味わってみましょう。
志木那島診療所の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約8分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国 営業時間:9:00〜18:00 休業日:無休 料金:300円(15歳以上)

比川浜(ひがわはま)

subaru / PIXTA(ピクスタ)
比川浜は与那国島南部、島内でもっとも小さな集落である比川集落に面したビーチです。白砂の浜辺が三日月型に広がり、周囲には南国らしい穏やかな時間が流れています。遠浅なので海水浴やシュノーケリングも人気ですが、潮の流れが早いので気をつけながら遊びましょう。 比川浜に向かって左手には、ファンが足しげく通う志木那島診療所が佇んでいます。診療所同様、この比川浜もドラマの撮影にたびたび使われていました。浜辺に腰を下ろすだけでも、憧れの登場人物になりきれるかもしれません。
比川浜の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約8分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

ナーマ浜

日本最西端に位置する与那国島のなかでも西端にあるのが久部良(くぶら)集落です。ここに面するナーマ浜は白い砂浜と透明度抜群の海が美しく、最果ての楽園のような雰囲気が漂います。観光客が少なくひっそりとしているので、プライベートビーチのようなひとときを過ごせるでしょう。 さらに見逃せないのが、エメラルドブルーの海を太陽が赤く染め上げ、やがて沈むサンセット。日本でいちばん最後に沈む夕日を眺められるのは、最西端の与那国島ならではの体験です。西崎とセットで立ち寄ってみましょう。
ナーマ浜の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約10分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

西崎(いりざき)

真に日本の最西端といえるのが、西へと突き出た岬、西崎です。日本最西端の碑や灯台、展望台など見学スポットも揃っているので、与那国島を訪れたなら一度は足を運んでみましょう。見晴らしのいい丘になっており、清々しい色を湛えた海や白波を立てて行き交う漁船やダイビング船を見渡せます。 島から石垣島までは約127kmありますが、台湾までは逆にわずか約111km。年に数日、条件に恵まれた日には台湾の島影をうっすらと視界に捉えることができます。どこまでも広がる海に思いを馳せたい、与那国島ならではのスポットです。
西崎の基本情報
アクセス:与那国空港から車で約10分 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

与那国海底遺跡

MIZUTANI / PIXTA(ピクスタ)
与那国海底遺跡は、与那国島の名を日本ばかりか世界に轟かせている神秘的な遺跡です。島の南東の海底に眠る遺跡は全長約100m、幅約60m、高さ約25mと迫力のスケール。ダイバーひとりが通り抜けるのにやっとの城門のような場所があれば、神殿の役割を果たしていたと思われるメインテラスのような場所もあり、さらには女神にも見えるモアイ像のような巨石、御神体のような岩まであります。祭壇のような部分が見られるなど、まさに人工的な構造物と思わせられます。 しかし、謎の遺跡はいまだ全容が解明されておらず、浸食によって完成した自然地形説も囁かれています。まずはダイビングツアーに参加して、神秘の一端を目にしてみてはいかがでしょうか。
与那国海底遺跡の基本情報
アクセス:与那国島から各種アクティビティツアーを利用 住所:沖縄県八重山郡与那国町与那国

2.島内での移動手段について

yasushi uesugi / PIXTA(ピクスタ)
レンタカー、レンタサイクル、そしてバス。短い滞在でも与那国島を満喫するためには、目指すスポットに沿った移動手段を把握しておくことがポイントです。 与那国島を効率的に、快適にめぐるのならレンタカーがぴったりです。与那国島の北部、与那国空港のそばにはレンタカー会社が数社あり、島に到着後すぐにドライブへと出発することができます。南国の風を浴びながらぐるりと島を一周するだけでも気分は爽快です。さっそくお目当てのスポットに訪れてみるのもいいでしょう。東端の東崎、西端の西崎への移動にはレンタカーが便利。立神岩や軍艦岩は、すぐ近くに駐車場があります。与那国島の魅力を堪能する欲張り旅行には、レンタカーの利用が欠かせません。 よりアクティブに体を動かしたければ、レンタサイクルも検討してみましょう。数時間から利用でき、タイプによっては変速ギアや電動アシスト付きも選べます。柔軟な旅行計画を立てたい、風を切って島を楽しみたいとなれば、ぜひとも候補に加えてみたい移動手段です。 また、島内では与那国町が運営している生活路線バスが1日8便運行中です。各集落内に指定されたバス停があり、島民だけでなく観光客も無料で乗車することができます。事前に時刻表をチェックして、利用してみてはいかがでしょうか。

3.与那国島へのアクセスをチェック!

mino_pom / PIXTA(ピクスタ)
飛行機で優雅にフライトを楽しむか、フェリーに揺られながら旅行情緒を満喫するか。与那国島への旅は上陸する前からはじまっています。飛行機とフェリーの基本情報を頭に入れておきましょう。 与那国島へのアクセス手段は、飛行機とフェリーの2種類あります。沖縄本島の那覇空港と与那国空港を結ぶ飛行機は1日1便、所要時間は約1時間30分。石垣島の石垣空港から与那国空港までは1日3便、所要時間30分の飛行機が運航しています。乗り換えのひとときを沖縄本島で過ごすか、石垣島で過ごすか、一緒に楽しみたい旅行先を基準に選ぶのも一案です。 また、より時間をかけて旅行を楽しみたければ、石垣島から与那国島行きの「フェリーよなくに」を利用してみてはいかがでしょうか。ふたつの島を週に2往復で結び、所要時間は約4時間。いずれも午前中に出発し、昼すぎには目的地に到着します。白波に揺られて旅行気分があがるだけでなく、上陸したその日のうちに観光スポットを回ることもできるかもしれません。石垣島と与那国島の海による結びつきをより実感できる移動となることでしょう。

4.まとめ

岬、奇岩、ビーチ、ロケ地、海底遺跡……与那国島の豊富な魅力は、遠く日本最西端まで行ってこそ実感できるもの。島内の移動手段や上陸までのアクセスを頭に入れて、次なる旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。 ※2020年8月時点の情報です。内容は変更になることがあります。
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