良質な白ワインの産地ワイパラにある家族経営のワイナリー「テラスエッジ」は2018年オーガニック・ワイン・アワードでワイナリー・オブ・ザ・イヤーに輝いた、小さいながらもニュージーランドが誇る素敵なワイナリーです。
手摘みで収穫されたぶどうから丁寧に作られたワインは国内外で高い評価を得ていて、ここではそのすべてをテイスティングすることができます。
テイスティングルームではオーナーのジルさんが優しい笑顔で迎えてくれます。
全ての種類のワインが味わえるテイスティングはワイナリーを訪れる醍醐味です。料金は一人$5(ワインを購入すれば無料)と良心的で、しかもオーナーのジルさんは丁寧にわかりやすくワインの事を教えてくれます。
私が訪れた時に置いてあったのは、白ワインは4種類、フレッシュな酸味のスペイン品種アルバリーニョ2017、果実味豊かなピノ・グリ2017、甘みと酸味が絶妙なクラシック・リーズリング2016、そしてジルさんの息子さんが命名したというデザートワインの様に甘い"Liquid Geography"リーズリング2017。テイスティングをするとブドウの種類によってこんなにも味が違うのかと、ワインの奥深さに触れることができます。
赤ワインは、軽く飲みやすいピナ・ノワール2015と上品なシラー2016の2種類、そして、さっぱりしたロゼ2016が1種類あり、自分好みのワインを必ず見つけることができます。ちなみに、ピノ・グリとシラーはオーガニック・ワイン・アワードでチャンピオンに選ばれています。
農薬や化学肥料を使わず栽培されたブドウからできたテラスエッジのワインボトルをよく見るとしっかりオーガニック認定マークBioGroのロゴが入っています。オーナーのジルさんによると、BioGroの審査は厳しく年に数回品質チェックが入るそうです。
テラスエッジはオリーブを栽培しているワイナリーとしても有名で、ワインと共にエクストラ・バージン・オイルとテーブルオリーブのテイスティングもできます。
テラスエッジのオリーブは収穫した24時間以内に果汁が絞られます。オリーブの実は収穫された時点から酸化が始まるので、24時間以内に絞るというのは質の良いオイルを作るのにとても重要なことなのだそうです。
その様に絞られたオイルは綺麗な深緑色をしていて、オリーブのフルーティーな香りの中に程よいスパイシーさがあり、バケットに付けて食べるだけで美味しくいただけます。もちろんサラダや料理の仕上げにも使っても美味しいです。
ソファー席もあるダイニングルームではそんなオリーブオイルとテーブルオリーブをたっぷり使ったトースティー(トーストされたサンドイッチ)をワインと共にいただくことができます。
トースティーはビーフ、ポーク、マッシュルームの3種類があり、私はマッシュルームをオーダーしました。トーストの外側はパリッと焼き上げられて、内側はオリーブオイルがジュワーっと染みていて、中のバジル、カッテージチーズ、マッシュルーム、オリーブの塩加減は絶妙で本当に美味しかったです。
そして贅沢なのは大きな窓から北カンタベリーのどこまでも続く雄大な景色を見渡しながらこれをいただけることです。
他にもニュージーランドには魅力的なワイナリーがたくさんあります。ワイナリーを巡るツアーなどもあるので、ニュージーランドへお越しの際はぜひニュージーランド産ワインを堪能してみてください。
※2018年5月現在の情報です。掲載の内容は、変更となる場合があります。