ワールドカップで同じグループとなったことで、注目を集めているポーランド。
ポーランドの古都クラクフは中世の街並みが残る美しい都市です。
クラクフ歴史地区は世界遺産第一号に選ばれた12のうちの1つでもあり、ヴィスワ川沿いにはヴァヴェル城、ヨーロッパ最大級の中央広場には馬車が並び、見どころもたくさん。
そんな街でよく見かけるのがドラゴンのキャラクター。なぜクラクフでドラゴンなのか?
実はクラクフには有名なドラゴン伝説があるんです!
昔、ヴァヴェル城の建つ丘の斜面の洞窟に、家畜や若い女性を食べるドラゴンが住んでいました。国王は勇敢な騎士や勇士を集めドラゴンを退治しようとしましたが、誰一人として成功しません。
そんなある日、若い見習い靴職人が羊の皮を縫い合わせ硫黄を入れたものをヴィスワ川沿いに置くと、ドラゴンは洞窟から現れ羊と思い込んで食べてしまいました。突然燃えるような腹痛に襲われたドラゴンはヴィスワ川の水を飲み続けついにはお腹が破裂。
若い見習い靴職人はドラゴン退治した褒美として、王の娘と結婚し幸せに暮らしました。
この伝説のドラゴンが住んでいたとされる洞窟Smocza Jama(スモチャ・ヤマ)は今でも残っており、見学することができます(4月から10月までの期間限定)。
ヴァヴェル城のヴィスワ川に面した場所に入口があり、料金は3PLN。薄暗い洞窟からヴィスワ川沿いに出たところにあるドラゴンの像は、ときどき火を噴くとあってこどもたちにも人気があります。
毎年6月初旬には、Parada Smokow(パラダ・スモクフ)というイベントが開催され、日中は子供向けのイベントやドラゴンパレード、夜は水上ショーと花火でとても盛り上がります。
恐れられていたドラゴンSmok Wawelski(スモク・ヴァヴェルスキ)は、今やクラクフの人気マスコットとして、お土産屋さんで人気の商品となっています。
スーパーでは、クラクフのメーカーの商品はパッケージがドラゴンのものもあるので、探してみるのも楽しいかもしれません。
※2018年5月現在の情報です。掲載の内容は、変更となる場合があります。