絵本の世界のようなポーランド・ヴロツワフ

絵本のような美しい街ポーランド ヴロツワフで小人探し

海外現地ライター便り
2018年05月15日
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海外旅行
旅行記

2018年開催のサッカーワールドカップで日本の対戦国となっているポーランド。
みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?
「何があるのかいまいちよくわからない」、「どこにあるの?」など、ガイドブックもあまり多くはなく、あまりイメージがわかない方も多いかもしれません。
首都ワルシャワ、古都クラクフ以外にも素敵な街がたくさんありますが、私がおすすめしたいのはWrocław (ヴロツワフ)!ポーランド西部に位置し、歴史的にオーストリア、ドイツなど様々な国の領地となっていたため、独特な雰囲気を持っています。
旧市街の建物はとてもカラフルで可愛らしく、まるで絵本の世界のよう!どこを撮っても絵になります。

広場中央にあるゴシック様式の旧市庁舎

広場中央で一際目をひくゴシック様式の建物は旧市庁舎。

オドラ川から臨む聖ヨハネ大聖堂

350以上の小人が住む町ヴロツワフ

旧市街の北を流れるオドラ川に架かる水色の愛の橋"トゥムスキ橋"を渡ると高い2本の塔が印象的な聖ヨハネ大聖堂が見えてきます。

ここはヴロツワフで最も古い地区Ostrów Tumski (オストルフ・トゥムスキ)。
大聖堂の塔からはヴロツワフの街が一望でき、夏季にはオドラ川クルーズも楽しめます。

「小人の街」としても知られているヴロツワフ

旧市街周辺の見所はコンパクトにまとまっているので、徒歩で充分観光できます。むしろ、ぜひ徒歩で観光していただきたい!なぜなら、この街は"小人の街"としても知られているからです。
観光客に大人気の小人たち、その数なんと350以上!道端、ベンチ、店先に、ふと上を見上げれば街灯にも。街のいたるところで、一緒に生活しているよう。それぞれ名前があり、職業や役割やストーリーまであるんです!

街のいたるところに個性的な小人の姿が

見どころ満載の美しい町ヴロツワフ

ATMを使っていたり、セルフィーしたり、サッカーしたり、消防士や薬剤師、食べ過ぎて大の字で寝ているものなど、どれも個性的でついつい見入ってしまいます。囚人までいるんです!

Świdnicka(シフィドニツカ)通りにある小人の像

なぜヴロツワフが小人の街になったのか?
1980年代、反共産主義活動の一環として、小人をシンボルとした落書きやパフォーマンスなどで、当時の共産主義を風刺していました。
その後の民主化を経て、しばらく忘れ去られていた小人ですが、2001年にこの活動の記念としてŚwidnicka(シフィドニツカ)通りに一体の小人の像(小人のお父さん)が設置されました。

2005年には地元の芸術家が5体の小人を制作、これをきっかけに小人の数は年々増え続けています。個人でも届出をすれば設置できるのでヴロツワフ市もその正確な数は把握できないそう。
インフォメーションセンターなどで"小人マップ"を入手、もしくは「krasnale.pl」というインターネットサイトで小人たちの場所がチェックできます!

他にも、世界遺産の百年記念会館、同じ敷地にある美しいシチトゥニツキ公園には立派な日本庭園があり、近くにはポーランドで一番人気のあるヴロツワフ動物園もあります。
美しく見所満載のヴロツワフは、クラクフから電車・バスで約3時間半、ワルシャワからは4~5時間ほど。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

文・写真= EliilE
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