古い町並みに「ありまつ」と書かれた絞りの暖簾がよく合う
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名古屋「有松絞り」と関のおすすめランチ

トラベル&ライフ 取材こぼれ話
2018年03月29日
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国内旅行
取材こぼれ話

「Travel&Life」4-5月号の特集「有松絞りと刀鍛冶」で訪ねた有松・鳴海絞会館は、歴史的な資料を展示し、有松絞りをわかりやすく紹介している。 括りの実演も見どころで、毎日2名が交替で括りの技を披露している。 ここでは本誌にご登場いただいた南埜ヤエ子さんと一緒に実演をしていた堀田まき子さんを取りあげたい。

有松絞りの技を学ぶきっかけはカルチャー教室

絞り歴20年以上の堀田まき子さん
この道約20年の堀田まき子さん

絞り歴20年以上という堀田さんが括りを始めたきっかけは、カルチャー教室だという。
絞り教室に通い、絞りを学ぶうちに興味を持ち、技を覚えたそうだ。

その昔、絞りは農家の女性の内職だったこともあり、子供の頃から見様見真似でやっていたという話を聞くが、今は技の受け継がれ方も変化している。

有松絞りの括りは、1人1技法とういうのが原則にある。 堀田さんが選んだのは「手蜘蛛絞り(てぐもしぼり)」。

その名の通り、蜘蛛の巣のように模様が放射状に浮かび上がった模様をいう。

手順はこうだ。まず、蜘蛛の巣模様の中心となる部分に鈎針をひっかけ、皺を取りながら傘をたたむようにひだを寄せて、根元から鈎針をかけた部分に向かって細かく糸を巻いていく。それをまた繰り返していく。鈎針でひっかけた先から根元までの長さはきれいに揃っていて、見事のひとこと!その華麗な手さばきはぜひ動画で!

華麗な手さばきは必見

ちょっとずつたくさんが嬉しい濃州関所茶屋の小鉢9品ランチ

地元の旬の野菜を使った煮物などが中心の9種の小鉢
品数が豊富なのがうれしい「9種の小鉢」

冠木門が目印の濃州関所茶屋
冠木門が目印の濃州関所茶屋

同じく特集で訪れた関市の濃州関所茶屋のランチでもうひとつおすすめなのが、「9種の小鉢」。
本誌で紹介した猪鹿定食と並ぶ人気メニューで、その名の通り、9種類の小鉢とご飯、みそ汁がセットになって850円というからリーズナブル。
取材日の料理は、カボチャやコンニャク、サトイモの煮物など。季節によって料理は異なるが、地元で採れた旬の野菜を使った煮物などが中心で、ヘルシーな料理は女性に好評だという。

ちなみに、濃州関所茶屋では市内観光の案内のほか、定休日を除く毎朝、近隣の農家が育てた野菜を販売する朝市、特産品などの販売も行っている。

文・写真=木村理恵子
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