北海道に行ったら絶対食べたい！雄武町の毛ガニ

北海道の味覚といえば「カニ！」と答える人も多いのではないでしょうか。
北海道は、カニの漁獲量が日本一で、毛ガニ、ズワイガニ、タラバガニ、花咲ガニなど、多くの種類のカニが漁獲されています。
中でも北海道を代表するカニといわれるのが毛ガニです。カニの旬は冬というイメージがありますが、毛ガニは猟場によって漁や旬が異なるため、ほぼ一年中味わうことができるのです。
今回は、毛ガニの産地や旬の時期などを徹底ガイド。また、人気のブランド毛ガニもご紹介します。

北海道の毛ガニ・チェックポイント

毛ガニの産地は、大きく分けてオホーツク沿岸、太平洋沿岸一帯、日高沖、噴火湾に分けられます。そして下記のようにそれぞれに漁期が異なるため、1年のうち北海道のどこかで旬を迎えているということになります。おいしい毛ガニを食べるのなら、旬の時期に産地に行って、とれたてを食べるのが一番です。茹でたカニだけでなく、刺身でもいただけるのは、産地ならではの楽しみ。

おいしい毛ガニを求めて北海道を訪れるのなら、まずは旬の時期をチェックして、旅する場所を決めるとよいでしょう。また、購入する場合も、どこでとれたかを確認してから商品を選ぶとおいしい毛ガニが手に入ります。

【毛ガニの産地と漁期】
◎オホーツク沿岸（網走・稚内・知床斜里・紋別・雄武） 3月～8月
◎太平洋沿岸一帯（釧路・根室・厚岸・広尾・白糠） 1月～3月、9月～12月
◎日高沖（日高・襟裳） 12月～翌4月
◎噴火湾（長万部・白老（胆振虎杖浜）） 6月～8月

おいしい毛ガニの見分け方は、雄で堅（かた）ガニであること。
堅ガニとは、脱皮してから時間がたったカニのことで、甲羅が硬く、身がしっかりと詰まっています。その反対に、脱皮してから時間がたっていないカニは若（わか）ガニと呼ばれ、身の入りが悪く、カニみそも水っぽいといわれますが、価格が安く身が甘いとして好む方もいます。

また、カニには1特、2特、3特、4特というランクがありますが、数が多い方がランクが高く、3特は高級料亭で出されるクラス、4特はとても希少なものだといわれます。3特以上となるとかなりの高級品になりますが、せっかく食べるのですから質の良い毛ガニを味わいたいですね。

流氷によっておいしく育つ雄武町の毛ガニ

日の出岬から望むオホーツク海　写真提供：雄武町観光協会

北海道の道東、オホーツク海沿岸に位置する雄武町（おうむちょう）は、オホーツク海から昇る美しい日の出を一望できることから、「日の出の町」として知られています。また、毛ガニの産地でもあり、水揚げされた毛ガニは特に味がよく身入りもよいことから、ブランド毛ガニとして珍重されています。

雄武町は、冬にはオホーツク海一面が流氷に閉ざされるため漁ができません。
その間毛ガニは流氷が運んできた栄養をしっかりと蓄えることができるため、ぎっしりと身が詰まったおいしい毛ガニがとれるのです。

3月末には海開きが行われ、それから5月までをピークに7月までは雄武町はまさに毛ガニシーズンです。毎年4月の終わりには「毛ガニまつり」が行われ、浜ゆでの毛ガニを販売。会場では、茹でたて毛ガニや地元の漁師さんが作る毛ガニ汁を楽しむ人で賑わいます。さらに、6月には「おうむ産業観光まつり」を開催し、毛ガニをはじめホタテ、タコなどの雄武町の特産品の販売のほか、うまいもの屋台、ライブや花火大会なども行われるので、訪れてみるとよいでしょう。

厚岸町・大黒島周辺で漁獲される「大黒毛がに」

大黒島を望む愛冠岬　写真提供：厚岸町

北海道東部、太平洋沿岸に位置する厚岸町の名産といえば牡蠣というイメージが強いのではないでしょうか。 けれども、厚岸湾沖にある大黒島周辺は毛ガニの産地でもあり、ここで漁獲・厳選された毛ガニは「大黒毛がに」というブランドで知られています。

暖流と寒流が混ざり合い、プランクトンが大量発生する大黒島周辺で育った毛ガニは、旨みが凝縮され身も充実。ブランド毛ガニに認定されるまでは色・形・重さ、キズや足折れなども厳しくチェックされるため、水揚げ量は1日に100尾前後という希少なものです。
旬の時期は2月～4月ですが、漁獲量が少ないため、3月で終わってしまうこともしばしばあるというので、絶対食べたいというなら早めのチェックが必要です。

毎年2月には、厚岸漁業協同組合主催「厚岸味覚まつり」が札幌（会場はサッポロファクトリー）で開催。牡蠣や毛ガニの直売が行われ、札幌でも人気のイベントとなっています。10回目を迎える今年は2月17日、18日に行われるので、札幌に立ち寄り厚岸の毛ガニを味わうのもおすすめです。

このほか、各地域の漁業組合が立ち上げた毛ガニのブランドがたくさんあり、それぞれに味わいが異なるので、好みの毛ガニを探してみるのも楽しいでしょう。

JTBでは3月31日まで「日本の旬　北海道」キャンペーンを実施しています。
『「感動劇場 HOKKAIDO」新発見。海と大地のたからもの』をキャッチフレーズに、大地と海の味覚やイベントなど、秋と冬の北海道各地の魅力を堪能できるプランを紹介しています。
今回ご紹介した毛ガニは、北海道を代表する味覚です。エースJTBでは、カニ料理が味わえる宿をご紹介しています。

詳しくは、エースJTBホームページまたはお近くのJTBグループ販売店へお問い合わせください。