トラベル&ライフ2-3月号の特集は「魅惑のクルーズ」。
その中の『飛鳥Ⅱでゆく「瀬戸内 秋紀行クルーズ」』にご登場いただいた吉田裕子さんは、飛鳥Ⅱだけでも139泊し、「にっぽん丸」や「ぱしふぃっく びいなす」などと合わせると350泊以上しているクルーズ上級者だ。
ここでは、洋服が好きで趣味は着替えという吉田さんが実践しているコーディネート術を紹介しよう。
吉田裕子さん
オリジナルのコーディネート表と
端午の節句をテーマにしたアクセサリー
吉田さんはクルーズに行く際には、必ず上の写真のようなコーディネート表を作る。
日にちごとに寄港地や船内で過ごす昼間と、ドレスコードに沿った夜の1日2パターンをトップスやボトムのほか、バッグや帽子などの全身コーディネートを絵にして一目でわかるようにしている。
確かにこれがあれば、クルーズ中に何を着ようと迷うこともないし、せっかく持ってきたのにアクセサリーをつけ忘れたなんて残念なことにならずにすむ。
コーディネートには季節感はもちろん、外国船の場合は日本らしさを取り入れることも意識しているという。その際に活躍しているのがボタンやブローチだ。
以前、5月にクルーズ船に乗った時には、上の写真の手ぬぐいで作った鯉のぼりとお母様手作りの柏餅のブローチを付けたそうだ。
「アクセサリーやボタンなど、ちょっと目に留まるように工夫するのは楽しいですし、それがきっかけで会話が弾むこともあるんですよ」と吉田さん。ちょっとした遊び心を加えて個性を出すだけでなく、コミュニケーションのきっかけにするのも吉田さん流の楽しみ方といえる。
クルーズの大きな楽しみのひとつが食。
朝、昼、夜はもちろんのこと、早朝や午後のティータイム、夜中の夜食など、船内にはいつでもさまざまな料理やスイーツが用意されている。
誌面では「フォーシーズン・ダイニングルーム」の食事についてふれたが、ここで紹介するのは「リドグリル」。
午後にはアイスクリームやハンバーガー、ミニケーキなどを提供している。なかでも今回楽しみにしていたのが、「ビーフバーガー」。飛鳥Ⅱの乗船客の間では隠れ人気メニューともいえる一品だ。
アイスクリームもハンバーガーも格別!
早速オーダーして、窓際の席を陣取り待つこと2、3分。
ウェイターが運んできてくれたビーフバーガーは、やや小ぶりながらもバンズもパテも厚みがあり、存在感はたっぷり。バンズは船内で焼き上げた自家製。国産牛100%のパテは肉の旨味がしっかりとしてジューシーで、ほのかに甘みのあるバンズとのバランスも絶妙だ。
このほか、海鮮バーガー、ドライカレーバーガー、ポークバーガーなどがあり、毎日日替わりで登場する。今回は残念ながらほかの3種類は食べられなかったので、次回、乗船した際には制覇したい。
今回のコースのハイライトは、何と言っても瀬戸内海クルージング。
明石海峡大橋、優美な瀬戸大橋、因島大橋とそれぞれに優美な姿と迫力で楽しませてくれたが、特に印象的だったのは因島大橋だ。
最後に、橋桁と船の最高点までの差がわずか5mという迫力は動画で!
橋を真下から見るのは船ならでは