「イギリス料理はおいしくない」とはもはや昔のお話。イギリスにもおいしいものはたくさんあります!その中でもパブで楽しめる、外せない王道イギリス料理を厳選してご紹介します。伝統的なイギリスパブにはほぼ必ずあるメニューなので、場所を選ばず挑戦できますよ。
イギリスでは、どんな小さな街や村に行ってもパブがないところはありません。郵便局、ATMマシン、そしてパブというぐらいパブはあり、ロンドンなどの大繁華街に至っては数十メートルごとにパブがあるなんていうことも珍しくないでしょう。
暖かく気持ちの良い春や夏には屋外でビールを飲むのも最高です。
イギリスに住んで長い私が、外れることが少なく実際によく食べる本場イギリスパブでおすすめの王道メニューを厳選して3つご紹介します。
まずはイギリスと言えばフィッシュ&チップス!タラ(もしくはハドックなどの白身魚)の巨大なフライとフライドポテト、グリンピースをマッシュ状にしたもの、タルタルソースが付いてくるのが一般的です。とにかくさくさくの衣と大ぶりの白身魚が絶品です。たいてい量が半端ないので、一人旅でないならばフィッシュ&チップスと、さっぱりした軽めの前菜(野菜スープやサラダなど)をシェアして食べるのもおススメです。
イギリスでは「パイ」というとタルト生地のものを指します。チキンとマッシュルームのクリームシチューやビーフシチューなどをタルトのような生地で包んで焼いたオーブン料理をパイといい、パブでは定番メニューです。味自体は日本人にも懐かしい素朴な味なことが多く、たっぷりの温野菜とともに楽しめます。
日曜日にイギリスで外食する機会がある場合は絶対におススメしたいのが、パブで食べるサンデーローストです。イギリスでは日曜日のディナー(一日のメインの食事)は午後2時から3時頃にロースト料理を食べる習慣が古くからあります。その名残で、日曜日にはパブのほとんどがロースト料理をメインに出すところが多く、お昼頃から営業してお肉がなくなり次第食事提供が終了する、というのが一般的です。
ローストされたお肉は、ラム、ビーフ、ポーク、チキンから選べ、ローストポテト、付け合わせの温野菜、またヨークシャープディングと呼ばれる小麦粉、卵、牛乳の生地で作る分厚いシュークリームの皮の部分のような付け合わせといっしょにグレービーソースでいただきます。イギリスでは家庭料理の定番でありながら、ごちそうでもある国民食と言えるでしょう。
実は私がパブで一番よく食べるのはカレーです。チキンティッカマサラカレーのようなインド系のカレーにパラパラのライス、ナンなどがついてくるのが定番です。最近では、日本のカツカレーもイギリスでは大人気なのでカツカレーをメニューに取り入れているパブも増えています。旅行中お米が恋しくなったらカレーも忘れずにチェックしましょう。
イギリスに訪れる機会があれば、ビールが好きでも苦手でも、イギリスのパブにぜひ一度は足を運んでいただきたいです。上記で紹介したメインディッシュは、パブによりますが一品10ポンド~20ポンド(約2千円~4千円)が現在は相場と言え、やはり円安の影響は否定できませんが、イギリス人の日常生活から欠かすことのできない「パブ」で予想外のイギリス料理のおいしさに気付くことができるでしょう。