スイスのベルン州カンデルグルントにある、人里離れた山間部に「ブラウゼー(Blausee)」と呼ばれる自然公園と美しい湖があります。ドイツ語で『青い湖』を意味し、湖はその名の通り、ターコイズブルーとエメラルドグリーンが混ざったような神秘的な色で、遠くからでも目を惹きます。
湖の美しい色は、遠くからでも目を惹きます
自然公園の入り口から、林の中の広い遊歩道を5分ほど歩いていくと、湖が遠くに見えてきます。湖は1万5千年前から存在しており、その昔山のがけ崩れによってできたものなのだとか。その後1878年、個人によってブラウゼーと周辺の土地が購入され、そこから観光地として発展していきました。
湖のほとりにあるホテル・レストラン、カフェなどの施設
公園内にある湖の前には小さなホテル&レストラン、カフェ、スパ施設があり、その他にもピクニックエリアやマスの養殖場まであるので、山間のひなびた地域を上手にビジネス利用しているなと感心します。夏の間は、バーベキューや湖での船遊びも楽しめるのだそう。また結婚式を挙げるスポットとしても人気らしく、遊歩道や岩場あたりにバラの花びらがたくさん落ちていました。
自然公園内には、入り口にあるギフトショップ以外に店はありませんが、公園前からバスで10分ほどの村まで行けば、スーパーなどでちょっとした買い物をすることができます。ちなみにホテルの部屋もテレビがなく(インターネットは利用可)、デトックスの環境としては実に最適。ホテルにチェックインしてちょっと休憩した後、さっそく自然公園内を散策してみることにしましょう。
湖のまわりの遊歩道を歩くのも楽しい
まず、目の前にある湖の周りを歩いてみます。大きな湖を想像していたのですが、思っていたよりも小さく、20分ほどでぐるっと一周できました。
湖で泳ぐ魚たちを見ながら、癒しのコーヒータイム
続いて少し離れた所にあるバーベキューエリアを見てみたり、ホテル横のスパ施設や裏にあるマス養殖場を遠くから眺めたりしてみると、改めてブラウゼー自然公園の独自性が分かります。
しかしやはり一番魅せられるのは湖。カフェの前にあるテーブル席で、碧色の湖面に見とれつつ、コーヒーと共に何時間でも時を過ごしてしまいそう。
人を怖がることなく、目の前を悠々とマスが泳いでいきます
湖には多くのマスたちが悠々と泳いでいて、そんな姿を見ていても癒されます。ブラウゼー湖は地下から湧き出る泉を水源としているので透き通っています。そのため湖のほとりのどこからでも、マスが群をなして泳いだりジャンプしたりしている様子を見ることができました。
様々に調理されたマス料理が楽しめます
ブラウゼーが有名なのは、美しい湖だけではありません。ここアルプスの天然水で大切に育てられている「オーガニックマス」を使った高品質かつ新鮮な魚料理も好評で、周辺地域のレストランへも卸されるほど。
塩釜焼きのようなマス料理も登場
レストランは、フランス発の本格レストランガイドで有名な『ゴ・エ・ミヨ』にも掲載されていて、様々なマス料理が楽しめます。加えて冬の期間11月~3月の毎週日曜日にはブランチもあり、こちらも大好評。マスを始め、バラエティに富んだ食材を使った料理が、朝9時から午後2時まで制限時間なく堪能できるとあり、ホテル宿泊客のみならず、地元に暮らす住民たちも多く訪れます。
自然に囲まれたひなびた隠れ家のような所で、美味しい物と共に身も心もリラックスできるぜいたく体験、きっとお気に入りの場所になると思いますよ!
【ブラウゼー自然公園(Blausee Naturpark)】
住所:Blausee 224F, 3717 Blausee, Schweiz
夜のブラウゼー