三光コスモス園
三光コスモス園

日本最大級 大分県・三光コスモス園

季節を感じる日本の旅
2024年09月30日
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旅行記

大分県中津市三光地区のシンボルともいえる八面山。屋根のような形をしていることから地元の人たちに「箭山」、「屋山」(ややま)と呼ばれ親しまれている。そんな八面山の麓では、毎年秋になるとコスモスが咲き誇り、今や大分県の風物詩となっている。

黄花コスモス 黄花コスモス

コスモス園が始まったのは、今から17年前のこと。過疎化が進み、地域のつながりが希薄になっていく様子を危惧した人達が、何かできないかと考えたのがきっかけだった。
平成19年(2007年)6月には、転作田を利用してコスモスを植えようと、三光地区にある集落営農組合(佐知営農組合、臼木営農組合、小袋営農組合、諌山営農組合、原口営農組合、成恒営農組合、下田口営農組合、西秣営農組合、上秣営農組合、上深水営農組合、下深水営農組合)が、「日本一のコスモス園をつくらんかいエーノーグループ」を結成。その年の10月には、三光コスモス園の開園式が行われ、三光コスモス祭りが開催された。

三光コスモス園の耕起作業 三光コスモス園の耕起作業

三光コスモス祭りのおもしろいところは、毎回開催場所や規模が変わるところだ。今年の開催場所は三光田口(下田口)と成恒の水田。そして15.6haの広さに約2,700万本のコスモスが栽培されている。また、このコスモス園づくりには、「日本一のコスモス園をつくらんかいエーノーグループ」が中心となって参加者を募り、6月と9月には草刈作業、7月には耕起作業、8月には種蒔作業を行っている。これらの作業は決して簡単なものではないが、人々は地域への情熱をもち、10月の三光コスモス祭りのために着々と準備が進められる。

イエローコスモス イエローコスモス

三光コスモス祭りの見どころは、やはりダイナミックな開けた風景だ。一面に広がるコスモス畑は圧巻。なじみのあるピンク色のほか、白、黄色、オレンジなど、さまざまな色のコスモスがエリアごとに栽培されているのも見応えがある。

コスモスソフトクリーム コスモスソフトクリーム

草屋根の小屋(魔女の小屋) 草屋根の小屋(魔女の小屋)

さらに、指定されたエリア内であればコスモスを摘んで持ち帰ることができる(50cmのひもで縛れる分だけ)切り花体験、コスモスの色を利用したコスモスアート、三光地区の農産物や物産品などを販売するコスモスマルシェなども開催。マルシェでは、コスモスソフトクリームも販売しているので、ぜひ味わってみたい。また、三光地域おこし協力隊が中心となって作成した草屋根の小屋(魔女の小屋)に立ち寄って、メルヘンの世界を楽しんでみるのもいいだろう。

コスモス・センセーション・ホワイト コスモス・センセーション・ホワイト

今年で18回目を迎える三光コスモス祭りの開催は、10月18日(金)~10月31日(木)。『いま、私、コスモスにいます』をテーマに、まるで咲き誇るコスモスの中に飛び込んだかのような世界を実現。秋風に揺れるコスモスの中で過ごすひとときは、きっと忘れられない思い出となるはずだ。

※コスモスの開花状況により変更となる場合があります。

協力・写真=中津市三光支所地域振興課 文=磯崎比呂美
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