トラベル&ライフ2024年8-9月号の巻頭特集「遊び心を呼び覚ます カリフォルニア3都市巡り」では、ロサンゼルスとその近郊のパームスプリングス、ダナポイントを紹介した。ここでは本誌では掲載しきれなかったロサンゼルスの見どころについて紹介しよう。
ロサンゼルスは大谷翔平選手や山本由伸選手が入団したロサンゼルス・ドジャースだけでなく、バスケットボールやアイスホッケー、アメフトの強豪チームが本拠地を置くスポーツの街だ。
なかでも、観光スポットとしても人気を集めているのが、八村塁選手が所属するロサンゼルス レイカーズとロサンゼルス クリッパーズの本拠地「クリプトドットコム・アリーナ」。アリーナの前にコービー・ブライアントやマジック・ジョンソンといったレイカーズのレジェンドたちのモニュメントが立ち、訪れた日も躍動する選手たちの像と一緒に写真を撮ろうとする観光客の姿があった。近くにはコービー・ブライアントの壁画もあるので、合わせて立ち寄るのもおすすめ。
本誌で食事処として紹介した「NIKU-X」は、熟成肉を使ったステーキや焼き肉、寿司を味わえるミシュランの星を獲得した話題の店。誌面ではアメリカと言えば肉料理ということで、トマホークのステーキを紹介した。ほかにも人気メニューは数多く、とくに焼肉のコース料理の締めの一品のシメジとドラゴンフルーツが入った冷やしそうめん、単品でも味わえるウニうどんは評判だ。
さっぱりとした冷やしソーメン
クリーミーな味わいのウニうどん
バー全体の運営とカクテルの創作を一手に引き受けているのはテイラー・バートンさん。彼の作り出したカクテルのひとつ「ダンゴオールドファッション」をバーテンダーに作ってもらった。ベースはニッカのカフェモルト&グレインで、これはトロピカルな色合いを出すために選んだそう。カクテルに華を添えるのは、カットしたバナナ。オレンジピール入りのみたらしのタレをかけてブリュレしたものを串にさし、氷の上にのせる。みたらしの甘辛味のタレとカクテルという組み合わせは斬新だ。
このほかにも陶器のグラスを使いミントの葉をたっぷりとさしたり、グラスにメキシカンソースを塗ったり...どれも独創的。シェイカーにアルコールを入れたり、振ったりなど、バーテンダーの一つひとつの所作も美しく、見ていて飽きない。出来上がるまでの工程を見るのも、味わうのも楽しい。
バーテンダーの所作の一つひとつも見どころ
建物は35階建て。ガラス張りの円形のタワーが集結した外観が目を引く
ロサンゼルスに宿泊するなら、おすすめは「ザ ウェスティン ボナベンチャー ホテル & スイーツ」。ダウンタウンの中心に位置するためアクセスが良く、観光の拠点に便利だ。客室は4種類のスイートをはじめ、トラディショナルなツイン、ダブルルームなどタイプは多彩。いずれも室内は華美すぎず、落ち着いた雰囲気なので居心地がいい。レストランやバー、屋外プール、フィットネスジムなども揃うので、快適に滞在できる。
落ち着いた雰囲気のツインルーム(一例)