トラベル&ライフ2024年6-7月号の巻頭特集「古きを訪ねて、新しきに出会う」では、北陸新幹線延伸で注目を集めている北陸を訪ね、歴史と伝統を守りながら、新しい取り組みを始めたり、商品を開発したりするなど、未来を見据えてより魅力を増しているスポットを紹介した。
そのひとつが、石川県金沢市にある「水引ミュージアム」。水引の工房&ショップ「自遊花人」が、より多くの人に石川県の伝統工芸である水引の魅力と可能性を知ってほしいと、2023年にオープンさせたミュージアムだ。
「水引ミュージアム」を彩るランプシェード
館内には水引を結んだ色とりどりのランプシェードが下がり、美しい空間を演出。水引を使ったさまざまなインテリアや雑貨などがあり、水引の魅力を伝えている。
オリジナルの「刺し水引」という技法で作った作品
「自遊花人」では、水引でストラップとチャーム作り体験ができるので、チャレンジしてみることに。
水引にはいくつか結び方があるが、挑戦するのは基本の"あわじ結び"。水引ミュージアムでみたランプシェードもそうだが、水引細工の多くはこの結び方を応用している。
色鮮やかな水引と金具、簡単な説明書付き
ストラップは3本の水引で作るので、まずはキットの中から好きな色を選ぶ。出来上がりは色合いによって雰囲気が変わるので重要だ。しばらく悩んだ末にピンク、紫、金色に決め、ストラップ作りに必要な30cmの長さでカットする。
3本が重なることなく揃うように輪を作る
3本の水引のうちどの色が外側にくるのか、色の配置を決めたら、水引を揃えて持って右側に輪を作って......とやってみるが、最初は3本の水引が重なったり、輪の上と下で色の順番が違ったりと苦戦したが、水引の制作に携わって約10年という神野千春さんの助けを借りて、無事に出来上がった。
大きさ・色の配置によって雰囲気が変わるのも面白い
少し大きいけれど形は整っているのではと出来上がりにも満足。写真の後ろに映っている小ぶりで上品なストラップは、神野さんがあっという間に作ったもの。色や配置、大きさの違いで雰囲気が違うのがよくわかる。
結び終えたら、余分な水引をカットとする
「使う水引はオプションで好きな色を選べます。チャームやストラップだけでなく、イヤリングやネックレスに挑戦する人もいるんですよ。みなさん楽しんで作っていますね」と神野さん。
完成したストラップ
チャームとストラップ作り体験は30分2,750円。基本的に予約が必要だが、当日でも空いていれば体験できるのもうれしい。
神野さんが水引で作った"小花"
神野さんが得意とするのは、1本の水引を結んで作る小花。赤や青、黄、緑などカラフルで、それらは華やかなコームやピンなどの髪飾りを作っている。
教えてくれた神野千春さん
ちなみに胸元を飾るシルバーのブローチも水引で作られている。
併設するショップには、水引で作ったイヤーカフやネックレス、男性用のピンブローチやカフスボタンなど装身具のほか、ブックマークや水引の香袋、一輪挿しなど普段の暮らしに彩りを添えてくれるアイテムが揃う。水引ミュージアムや体験を通してすっかり水引に魅了されたカメラマンと私たち。取材後には記念にイヤーカフを購入し、旅の思い出にした。
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