水の都と呼ばれるイタリア・ヴェネツィアには、約120もの離島があります。本島だけでも見どころがいっぱいですが、もし時間ができたらぜひ行ってみてほしい、ヴェネツィアの3つの離島をご紹介します。
ヴェネツィアの運河
今回ご紹介する3つの離島とは、ムラーノ島とブラーノ島とトルチェッロ島です。各島へのアクセスは、ヴァポレットと呼ばれる水上バスを使ってご自身で巡ることもできますが、乗り方が不安だったり、限られた時間の中で効率良く回りたい場合はツアーへの参加がオススメです。ツアーといっても、水上バスの時間が決まっているだけで、各島ではほとんど自由に過ごせるものがあり、予約をしておけば、帰りに乗ろうと思った船が満席で乗れないというようなこともなく安心です。
ムラーノ島
ムラーノ島は今回ご紹介する3つの離島の中で1番本島から近く、水上バスで約20分です。
ムラーノ島はヴェネツィアングラスで有名な島で、街歩きだけでなく、ヴェネツィアングラスの工場見学やお買い物も楽しめます。イタリアではヴェネツィアングラスをムラーノグラスと呼ぶそうです。
ムラーノ島に来ただけで、本島のにぎやかな喧噪を離れ、落ち着いた雰囲気と景色を楽しむことができました。あまり時間はないけれど離島にも行ってみたい場合、ぜひムラーノ島だけでも行ってみていただければと思います。
ブラーノ島
ブラーノ島は本島から水上バスで約40分、ムラーノ島から約30分です。ブラーノ島はなんといってもそのカラフルな街並みで人気で、インスタグラムなどで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ちなみに建物がカラフルな理由は、漁師たちが暗い時間に漁から帰ってもすぐに自分の家がわかるように、隣の家と壁の色を塗り分けたからだそうです。
ツアーではブラーノ島の滞在時間が約1時間で、写真を撮りながら島を歩き回るのに大忙しだったので、ツアーではなく、ブラーノ島で長めの滞在時間を確保するのもよいかもしれません。
トルチェッロ島
トルチェッロ島は本島から水上バスで約50分、ブラーノ島からなら約5分です。ヴェネツィアで最も古くから人々が住み着いた、ヴェネツィア発祥の地のひとつと言える島だそうですが、今ではわずか10世帯ほどしか住んでいないようで、ヴェネツィアとは思えないような静寂を感じられます。
トルチェッロ島にも行くか、ムラーノ島とブラーノ島の2島だけでもう少しゆっくりするか迷いましたが、ブラーノ島からたった5分の近さですし、何よりヴェネツィアの全く違う一面を見られたので、トルチェッロ島にも行ってよかったと思いました。船着き場の近くで、アコーディオンを弾いているおじさんが見送ってくれたのがとても印象的でした。
いかがでしたでしょうか。ヴェネツィアの離島に行くと、本島とはまた違った魅力を感じていただけるかと思います。ヴェネツィアに行く機会があれば、ぜひ少し足をのばして、離島まで行ってみてはいかがでしょうか。