台湾と言えば、本格的な茶器で淹れる台湾茶を思い浮かべる方も多いと思います。確かに、台湾旅行で茶芸館を訪れて、中華スタイルの建物の中で本格的な茶芸を楽しむのもいいですが、ちょっと変わった趣向で、台湾茶をワイングラスで味わってみませんか。今回は、ひと味違った楽しみ方ができるレトロモダンな台湾茶カフェをご紹介します。
高雄市内の同盟路にある「永心鳳茶(高雄同盟店)」
台湾茶と言えば、中華風の骨董品などに囲まれた古めかしい茶芸館が思い浮かびますが、「永心鳳茶」は、茶芸館とは異なり、大正時代の建築様式や洋風、台湾の要素を取り入れたレトロモダンなカフェです。2015年に高雄に誕生した「永心鳳茶」は人気を集め、台中や台北にもオープンし、高雄の2店舗と合わせて、現在台湾に5店舗あります。
店内のカウンターの様子
鳳凰のマークもおしゃれな「永心鳳茶」は、レトロな空間でありながらスタイリッシュなデザインで、若者から年配の方まで幅広い年齢層に人気があります。
お店の鳳凰のマークが入ったお茶のボトル
茶葉は購入することもできる
こちらでは、台湾茶や台湾の食材を生かしたスイーツ、料理が味わえるだけでなく、使用している茶葉や食材にもこだわっています。
「高雄中山店」(お店によって雰囲気やメニューが少しずつ異なる)
そして、各店舗で少しずつメニューが違うのも特徴。お店によって異なるメニューも楽しめます。
ホットの台湾茶
「永心鳳茶」で是非味わいたいのが台湾茶。厳選された台湾の茶葉を使用した台湾茶は「日月潭紅玉紅茶」「阿里山金萱烏龍茶」など5種類(台湾ドル130元~240元)。5種類ある水出し茶
ホットもありますが、特に水出し茶がおすすめ。お茶の味がしっかりしていながらもすっきりとしています。そして、ワイングラスにそそいで味わう台湾茶は、見た目も味も格別です。
ショーケースに入っているケーキ
お茶だけでなく、台湾らしいスイーツも充実しています。紅玉紅茶の茶葉が使われたチーズケーキ「紅玉紅茶蛋糕(台湾ドル150元)」、梨山烏龍茶の茶葉が使われたミルクレープ「梨山烏龍千層(台湾ドル220元)」など、どれをオーダーしようか迷ってしまうほど。季節によっては、マンゴーケーキなどもあります。当日オーダーできるケーキはショーケースに入っているのでチェックしてください。
お土産にもおすすめのパイナップルケーキ(左上)
また、クルミ入りのパイナップルケーキ「高雄核桃土鳳梨酥(台湾ドル50元)」もあります。こちらは持ち帰り用のものも販売されているので、お土産にもおすすめです。
箱入りのパイナップルケーキ
どれもおいしく、台湾の味を楽しめるものばかりです。人数が多ければ、いろいろ頼んでシェアしてみてくださいね。
イカ入りライスヌードルスープ
お茶やスイーツだけでなく、スペアリブと筍のご飯「排骨鮮筍炊飯(台湾ドル360元)」やスパイシー牛肉ご飯「辣味牛肉飯(台湾ドル400元)」などの台湾料理のメニューもあるので、しっかりご飯も食べられます。イカ入りライスヌードルスープ「小卷米粉湯(台湾ドル350元)」は、あっさりしたやさしい味で、量もそれほど多くないので、あまりお腹が空いていなくても食べられます。
イカ入りの揚げワンタン「雲呑花枝餅(台湾ドル150元)」や台湾式鶏の唐揚げピリ辛ソース「台式椒麻雞(台湾ドル180元)」などのサイドメニューもあるので、少しお腹が空いているときにはこちらもおすすめです。
夜はシックな雰囲気に
高雄同盟店は、夜は昼の雰囲気と一転して、深夜0:00まで営業するシックなバー「月光茗酊室」に変わります。
見た目もきれいなカクテルがたくさん
月をテーマにしたバーでは、ここだけの8種類の台湾茶カクテルやオリジナルの台湾料理が味わえます。人気の「阿提米絲寓言(アルテミスの寓話)台湾ドル300元」は、ジン、ワイン、ストロベリー、レモン、鉄観音ウーロン茶のカクテル。見た目も味もサングリアのようですが、最後にふわっと鉄観音ウーロン茶の味がするカクテルです。
高梁酒が練りこまれたものとスパイシーな台湾ソーセージの二種類
カクテルと共に二種類の手作り台湾ソーセージの盛り合わせ「自製手工辣味香腸(台湾ドル150元)」もぜひお試しください。
「高雄中山店」の二階席
新しいスタイルで味わう台湾茶、そして台湾料理、台湾カクテルは、台湾の旅をいっそう華やかにしてくれることでしょう。
「永心鳳茶(高雄同盟店)」
住所:高雄市三民區同盟三路590號
営業時間:11:30~16:00・17:00~00:00
※掲載の情報は変更となる場合があります。