巨大なツリーがそびえ、辺りには色とりどりの露店が軒を連ねる。暗闇の中でもその空間だけが明るくライトアップされ、キラキラと光の中で人々が賑わうクリスマスマーケット。「今年もクリスマスがやってくる」と実感させてくれる光景だ。
そもそもクリスマスマーケットとは、クリスマスまでの約4週間、ドイツやオーストリアなどドイツ語圏の都市の広場で行われる伝統的なイベントのことをいう。ドイツ語では、ヴァイナハツ・マルクト。発祥はドイツのミュンヘンやフランクフルト、ドレスデン、オーストリアのウィーンなど諸説ある。都市ごとの規模もさまざまで、屋台が20軒ほどの小規模なものから、300軒ほどの屋台が並び、移動遊園地もある大規模なところもあり、各地に伝わるグルメを味わったり、伝統工芸品などのショッピングなども楽しめる。
日本各地でも開催が広がってきているクリスマスマーケットだが、今年は「大阪クリスマスマーケット2023」が12月1日(金)~25日(月)〈全日11:00~21:00(L.O.20:30)〉、天王寺公園「てんしば」、「てんしばi:na」で初めて開催される。これは、ドイツの冬の風物詩、クリスマスマーケットの雰囲気をぜひ味わってほしい・・・そんな思いが込められたイベントだ。
シチューパン
骨付き焼きアイスバイン
グリューワイン
アイシングクッキー
期間中、「てんしば」ならではの空間を活かした装飾で、クリスマスムードに包まれるドイツの雰囲気を再現。「てんしば」の芝生には大きなクリスマスツリーがそびえ、あべのハルカスをバックにクリスマス写真が撮影できるフォトスポットが登場する。会場にはグリューワインやホットチョコレートなどのホットドリンク、ドイツビール、ソーセージやスープなどのドイツフード、クリスマス雑貨といった約17の露店が並ぶ予定だ。グリューワインとはドイツ発祥のホットワインのことで、フルーツやスパイスが入った体の温まる一品。
オリジナルマグカップ
ホットドリンクは、「大阪クリスマスマーケット2023」オリジナルのマグカップ(有料)で提供してくれるのもうれしい。
くるみ割り人形
オーナメント
オルゴール
クリスマスピラミッド
注目は、ドイツのザクセン州エルツ山岳地帯にあるおもちゃの村ザイフェンからやってくる、くるみ割り人形やクリスマスツリーに飾る木製のオーナメントだ。ザイフェンの人口は約2,200人で、約半数の人々が何らかの形でおもちゃに関する仕事についているという。家族で営む小さな工房が150ほどあり、それぞれに代々受け継がれているモチーフがあり、描き方や色の付け方などから作品を見ただけでどこの工房で作られたものかが分かるというからおもしろい。一つひとつ職人が手作りしたおもちゃは味わい深いものばかり。数量限定で直輸入販売しているので、クリスマスマーケットの思い出にいかがだろう。
また、キャンドルや花を使用したオリジナル作品を作るワークショップ(WEBから要事前予約)も開催される。子どもから大人まで幅広い年齢層の方が楽しめる大阪クリスマスマーケット。クリスマスやお正月の準備で何かと忙しい年末の時期、光に包まれた夢のような空間で、ホットドリンクを飲みながらゆっくりと本場ドイツの雰囲気を楽しんでみるのもいいだろう。
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