ロンドンで楽しむ多国籍料理

海外現地ライター便り
2023年11月15日
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海外旅行
旅行記

さまざまなバックグラウンドをもつ人々が暮らす、多文化都市ロンドン。それだけに、国際色豊かな食事が楽しめるというのも、ロンドンの街の魅力のひとつです。ただ、「あまり馴染みのない料理を試してみたい!」と思ってはみても、とにかくチョイスが多すぎて、逆に手を出しにくいということもあるかもしれません。そんな時は、あまり深く考えずに、とりあえず散策に出かけてみましょう!

たとえば、ロンドン・ブリッジ駅から目と鼻の先にある世界的に有名なフードマーケット、バラ・マーケット(Borough Market)。巨大なマーケットの南西部にあたるエリア、「バラ・マーケット・キッチン」に足を踏み入れると、世界各国からのストリート・フードを味わえる屋台がひしめき合っています。

バラ・マーケットでグジャラート料理(インドの地方料理)を扱う屋台 バラ・マーケットでグジャラート料理(インドの地方料理)を扱う屋台

ここに並んでいるのは、ざっと例を挙げてみただけでも、マレーシア、タイ、シンガポール、イラク、イスラエル、イタリア、スペインなどの各国料理を提供する屋台。インド料理ではベジタリアン専門店やグジャラート料理店。ほかにも、ペルシャ料理店、ファラフェル(ひよこ豆やそら豆をすり潰してスパイスと合わせた中東の揚げ物料理)を扱う店などなど。ラーメンや餃子などの日本食が食べられる屋台も複数あり、どこも大変な人気です。

新たな食にも気軽にチャレンジできるのがマーケットの利点ということで、視覚と嗅覚に頼って、お気に入りの料理を見つけてみましょう!週末ともなれば、かなりの混雑具合となるため、行列も覚悟のうえ訪れてみてください。

ムサカは定番人気のギリシャ料理 ナスとジャガイモ、ラム挽き肉などを重ね合わせてオーブンで焼いた「ムサカ(Moussaka)」は定番&人気のギリシャ料理

バラ・マーケットはロンドン・ブリッジ駅のすぐ西側に位置していますが、駅の東側へ徒歩15分ほど行ったところには、地元民にも大人気のフードマーケット、モルトビー・ストリート・マーケット(Maltby Street Market)があります。

こちらのマーケットが立つのは週末のみながら、より小規模かつ混雑も控えめな環境でマーケットを楽しみたいという方にはおすすめです。ギリシャ料理、エチオピア料理、ベネズエラ料理、レバノン料理、ベトナム料理などが楽しめます。

ウェストフィールド

かわってこちらは東ロンドン、ストラトフォード(Stratford)にある巨大ショッピングセンターのウェストフィールド(Westfield)。レストランが並ぶ一角では、ギリシャ料理にタイ料理、その向かい側にはメキシコ料理、ブラジル料理、そして道を挟んでラーメン店にイタリア料理店と、チェーン展開を行っている人気の各国料理レストランが軒を連ねています。ショッピングセンター内に2つあるフードコートでも、アジア系に中東系、カリブ海料理から地中海料理まで、同様に豊富な選択肢からチョイスすることができます。

ブリトー

上は、メキシコ料理店である日いただいたブリトー(トルティーヤで具材を巻いた料理)、10.95ポンド。チキン、ポーク、ビーフなどのチョイスがあるなか、トマトサルサと共にサツマイモを巻いたブリトーを頼んでみました。サツマイモの甘さにピリ辛なサルサが加わって、とっても美味でした。ボリューム満点で、これだけでお腹いっぱい!

ジャークポーク

ジャマイカ料理の「ジャークポーク(Jerk Pork)」と「ライス&ピーズ(rice & peas)」をテイクアウェイ(持ち帰り)したもの。ジャークスパイスに付け込んでローストした料理の定番はジャークチキンだが、ジャークポークもおすすめ!お赤飯のような見た目のライスは、キドニービーンズと共にココナッツミルクで炊いた甘さが魅力のご飯。

「○○料理が食べたい」とある程度アイディアが絞れている場合には、ロンドンに「○○料理ならここ!」という通りやエリアがあるか調べてみましょう。以下はその一例です。

  • カレー(インド/バングラデシュ/パキスタン):東ロンドンの通り、ブリック・レーン(Brick Lane)
  • ジャマイカ料理(ジャークチキンなど):南ロンドンのブリクストン(Brixton)地区
  • レバノン料理:エッジウェア・ロード(Edgware Road)
  • ベトナム料理:ホクストン(Hoxton)地区
  • 中華:チャイナタウン(China Town)。韓国料理店、日本食店も近隣に多い。

ライバル店が多いこうした通りやエリアでは、比例して人気店や高評価のお店も多くなります。まずはこうした地区を訪れてみて、店頭の雰囲気やメニューを見比べながら、「ここだ!」と思ったお店に飛び込んでみるのも、旅のよい思い出になるのではないでしょうか。

文・写真=ハル・リーチ
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