吹上コスモス畑
吹上コスモス畑

約一千万本が咲き誇る「吹上コスモス畑」

季節を感じる日本の旅
2023年09月29日
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国内旅行
旅行記

埼玉県鴻巣市の荒川河川敷、「コスモスアリーナふきあげ」近くに広がる広大なコスモス畑。その向こうには「荒川水管橋」が赤いアーチを描き、遠方には秩父連山や富士山が見えることもある。「吹上コスモス畑」は、今やコスモスの名所として知られ、毎年10月になると絶景を楽しもうと多くの人が訪れる人気のスポットだ。

さまざまな種類のコスモスが植えられている さまざまな種類のコスモスが植えられている

コスモスが栽培されるようになったのは、昭和60年(1985年)頃のことだ。旧吹上町が「町の花」をコスモスに制定し、コスモスの栽培が盛んとなった。平成10年(1998年)には第1回コスモスフェスティバルを開催。多くの人で賑わい、「吹上コスモス畑」の名前も広く知られるようになった。

センセーション センセーション

ピコティ ピコティ

イエローキャンパス イエローキャンパス

ブライトライト ブライトライト

シーシェル シーシェル

現在、荒川河川敷に広がるコスモス畑の栽培面積は約88,000m²、そこに合計約1,000万本のコスモスが咲き誇る。種類は、コスモスの中で最も代表的な品種で、8cmほどの大輪の華をつけるセンセーション、花びらの周りが縁どられているピコティ、明るい黄色が印象的なイエローキャンパス、鮮やかな色が美しい半八重咲のブライトライト、花びらが筒状に咲く珍しい形のシーシェルなど。個性の異なるたくさんのコスモスが咲き誇る様子が楽しめるのも「吹上コスモス畑」ならではだ。(開花状況は鴻巣市公式ホームページで更新中)

コスモスの摘み取り体験 コスモスの摘み取り体験

毎年開催されているコスモスフェスティバルでは、ステージイベント、模擬店の出店、地元特産品や農産物の販売などが行われる。中でも人気を集めるのがコスモスの摘み取り体験だ。

荒川水管橋 「荒川水管橋」

また、「荒川水管橋」の見学会も開催。「荒川水管橋」は、埼玉県内の荒川とその南側を流れる和田吉野川に架かる水管橋だ。埼玉県営水道の行田浄水場から鴻巣市を経由して、熊谷市の荒川右岸側へ水道水を送っている。全長は1,100mあまりで日本最長の水管橋として知られ、白い送水管と赤い14連のアーチ部分で構成されたシルエットが美しく、構造的だけでなく美観的にも優れていると高く評価されている。通常、人が渡ることはできないが、コスモスフェスティバルに合わせ「水管橋見学会」を開催予定。高さ10m以上もある水道橋の上から見下ろすコスモス畑は圧巻。細い通路は、足元が格子状になっていて少しスリリングだが、一見の価値がある。

「荒川水管橋」と「吹上コスモス畑」 「荒川水管橋」と「吹上コスモス畑」

例年、「吹上コスモス畑」の見ごろは10月中旬~10月下旬(天候により前後する可能性あり)。また、今年のコスモスフェスティバルは、10月21日(土)・22日(日)9時~16時に開催される。

秋の訪れを感じさせるコスモス。澄み切った空気と爽やかな風を感じに「吹上コスモス畑」に出かけてみたい。

※掲載の情報は変更となる場合があります。

協力・写真提供=鴻巣市商工観光課 文=磯崎比呂美
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