国立公園満喫プロジェクトと阿寒摩周国立公園
吐く息白く、キンと冷えた空気。ここは北海道東部、冬の阿寒湖。
寒さを感じながらも太陽や大地、この雄大な自然に溶け込むような心地よさがあります。
この阿寒湖を含む一帯が、阿寒摩周国立公園。この公園が環境省の「国立公園満喫プロジェクト」に指定されています。
「国立公園満喫プロジェクト」とは――。
自然豊かな日本。その豊かな自然と魅力ある観光資源を有する国立公園の魅力をさらに広めるため、「日本の国立公園を世界水準の"ナショナルパーク"としてブランド化を図る」ビジョンを掲げ、環境省が推進しているのが『国立公園満喫プロジェクト』です。
日本の国立公園を世界の旅行者が長期滞在したいと憧れる旅行目的地になることを目指しています。なかでも先行して取組みが実施されている公園が、北から阿寒摩周国立公園、十和田八幡平国立公園、日光国立公園、伊勢志摩国立公園、大山壱岐国立公園、阿蘇くじゅう国立公園、霧島錦江湾国立公園、慶良間諸島国立公園と8つあります。
そのうちのひとつが、ここ阿寒摩周国立公園です。
阿寒摩周国立公園は、この色付けされた区域
阿寒摩周国立公園は、現在も噴気活動を続ける火山性の山々や天然林、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖などの湖が点在し、希少種を含む多くの野生動物が生息しています。
阿寒湖、オンネトー・雌阿寒岳、屈斜路湖、摩周湖、川湯温泉の5カ所のビューポイントを中心に、自然を生かした楽しみ方をアピールしているところです。
なかでも、阿寒湖畔には北海道最大級のアイヌコタン(集落)があり、アイヌの伝統文化が伝承継承されている独特な地域です。
冬の北海道と聞くと厳しい寒さを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし屋内はかなり暖かく、屋外でも雪や氷を使った、冬を楽しむイベントがたくさん開催されています。
実は北海道の冬はとってもアクティブに楽しめるのです。
10月末からは冬期シーズンを迎え、真冬に阿寒湖が結氷すると、冬限定のレジャーランド「あいすランド阿寒」がオープンし、歩くスキー、スノーモービル、バナナボート、天然ワカサギ釣りなどこの時期ならではのアクティビティが楽しめます。
また、2月~3月には冬季限定イベント「冬・華・美」が開催され、氷上ゲームや氷切り体験など寒いからこそできるミニイベントがあり、厳寒の夜空を華やかに彩る氷上花火がラストを飾ります。時に粉雪舞うなかで見られる花火は、まさに感動風景です。
この原生的な自然、阿寒湖上での早朝散歩もぜひ体験したいツアーです。早朝散歩では、フロストフラワーや霧氷、ダイヤモンドダストに出会えることも。
フロストフラワーとは「霜の花」、「冬の華」とも言われ、湖に張った氷の上に、氷から昇華した水蒸気が付着して氷の結氷を作り、それが発達するにつれて花のように見えることから名づけられました。
結氷まもない時期の湖面全体や厳寒期の薄氷部分でマイナス15℃以下に冷えた、風の吹かない静かな朝にしか見られない自然現象です。朝一番の凛とした空気に徐々に光が差し込み、変化していく朝焼けの雪原は忘れられない光景となるでしょう。
道東には、「タンチョウ」が生息しています。アイヌの人たちからは「サルルンカムイ」、湿原の神と呼ばれており、国の特別天然記念物に指定されています。
阿寒国際鶴センター「グルス」では、一年を通じてタンチョウの生態、飼育の様子を見学できます。
冬季は降雪などにより湿原で餌が取れなくなったタンチョウが人口給餌場に集まってきます。早朝寝床から飛来する大群のタンチョウを間近に見学することができます。
その光景は、さながらタンチョウの通勤ラッシュです。また、タンチョウの生態について施設職員が解説してくれるので、北海道各地で出会えるタンチョウを見る楽しみも違ってくるでしょう。
JTBでは、「日本の旬 北海道」キャンペーンを2018年3月30日まで実施中。
キャッチフレーズは「『感動劇場HOKKAIDO』新発見。海と大地のたからもの。」。
見る感動、食べる感動、この時期ならではの心奪われる体験をテーマに、北海道の魅力を堪能できるプランをご紹介しています。
ひと味違う大自然が満喫できる冬の阿寒湖で、エースJTBのオプショナルプラン「北海道スタイル」を利用して、今回ご紹介したアクティビティをお楽しみください。
詳細やほかのプランは、「日本の旬 北海道」で検索してみてください。