三朝温泉の中心に立つ
トラベル&ライフ2022年12-1月号の巻頭特集は「鳥取の松葉かに、大間のまぐろ」。そのなかで松葉がにを味わえるスポットとして紹介したのが、三朝温泉に立つ「三朝薬師の湯 万翆楼」。"味のまんすい"とも呼ばれ、おもてなしと料理に定評がある宿だ。
蟹づくし会席(イメージ)
特集では松葉がにを楽しめる「活松葉蟹会席」プランを紹介したが、ほかにもおすすめのプランがある。そのひとつが、「蟹づくし会席」。これはズワイガニを堪能できるプランで、蟹刺しや蟹の天ぷら、蟹茶碗蒸し、焼き蟹、蟹すき鍋、茹でずわい蟹とまさに蟹尽くし。なんとズワイガニは1人2杯相当というから蟹好きにはたまらない。松葉がによりもリーズナブルなのも魅力だ。
食事処「花筏」
料理をいただく食事処「花筏」は、京のお茶屋を思わせる風情ある造り。JTBで申し込むと、優先的に個室を利用できるのもうれしい。
もうひとつ見逃せないのが、湯治を現代の生活に合わせた「現代湯治プラン」。万翆楼がある三朝温泉は、世界屈指のラジウム含有量を誇るラドン泉で、昔から湯治場として栄えてきた歴史を持つ。三朝温泉の名は、3回朝を迎えると元気になると言われることから名づけられたという。
ラドンとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線のことで、湯気を吸いこむことでラドンが体内に入り、全身の細胞を活性化する。それによって、新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が上がると言われている。これをホルミシス効果といい、注目を集めている。主な効能は浴用が呼吸器系や消化器系疾患、リウマチなど、飲用が痛風や慢性消化器病など。
広々とした大浴場
「現代湯治プラン」は、そうした効能を最大限に取り入れ、実感してもらおうと生まれたもので、温泉の効果を実感できるように3泊以上の滞在型。万翆楼には自家源泉が3本あり、湯量が豊富なので、大浴場や貸し切り風呂、4室ある「雅suite」の露天風呂で源泉かけ流しの温泉を楽しめる。
食事にも気を配り、旬の食材を使って湯治用にヘルシーな料理を提供。飲泉も用意され、総カロリーや塩分などを表示したお品書きがあるのも安心だ。朝食も好評。東郷湖で獲れる、大きさ日本一と言われる希少なシジミを使った味噌汁が評判だ。
大山の取材日は10月5日。取材でいつも心配なのは天気だが、この日は雲ひとつない快晴で良い写真が撮影できる!と喜んで「大山まきばみるくの里」へ向かった。真っ青な空に雄大な大山、麓には草をはむ牛の姿も。いい写真が撮影できたと大満足だったのも束の間!その写真は冬号には似つかわしくない夏らしいカット...。掲載号の12-1月号では季節外れなので泣く泣く断念したのが下の写真。冬化粧した大山の姿を撮りに出かけたい。