ヘルシンキで人気の赤レンガ倉庫を改装したレストラン「Nokka」
赤レンガ倉庫を改装したレストラン「Nokka」

フィンランドのレストラン「Nokka」とオーロラ鑑賞

トラベル&ライフ 取材こぼれ話
2017年09月29日
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海外旅行
取材こぼれ話

倉庫を改装した港のレストラン「Nokka」

トラベル&ライフ10-11月号の取材で訪れたフィンランド。北欧は以前、デンマークとスウェーデンは訪れたことがあるが、フィンランドは初めてだ。成田からフィンエアーで出発し、ヘルシンキに着いたのは現地時間で午後3時。

レストラン「Nokka」の店内 レストラン「Nokka」の店内

ホテルでひと休みして、夕食会場のレストランへ。向かったのは南港と北港にはさまれたカタヤノッカ半島の一角、湾に面したレストラン「Nokka」である。
ヘルシンキでも人気のレストランのひとつで、赤レンガ倉庫を改装したものという。入口には大きな船のスクリューと碇が飾られ、店内に入ると全体に薄暗い。いかにも元倉庫らしい雰囲気だ。

「Nokka」では野菜を中心とした料理を楽しんだが、なかでも気に入ったのは「森のキノコとスモークチーズが入ったそば粉のクレープ」。小さなパンケーキのようなクレープのほか、キノコ各種、フィンランドの豆、コーン、ズッキーニ、チェリートマト、チーズなどが添えられている。シンプルで素朴な、やさしい味わいであった。

お隣の席では、地元のグループ客がザリガニ・パーティーで盛り上がっていたが、聞けばフィンランドではザリガニは特別な時に食べる高級食材なんだとか。

まるで宇宙服のようなドライ・スーツで川に流れながらオーロラウォッチング

さて、翌日。ラップランドの入口になっているクーサモへ移動して待望のオーロラ観賞だ。それも、リバー・フローティングという変わった方法での観賞である。

リバー・フローティングという方法でオーロラ鑑賞
ドライ・スーツを着て、いざ出発!

地元のガイドスタッフとドライ・スーツを着込み準備を整える
地元のガイドスタッフ

つまり、特製のドライ・スーツを着こみ、川の流れに身を任せて仰向けのまま夜空を見上げてオーロラを見る...というものだ。さすがはラップランドらしい、ワイルドなアクティビティなのだが、このドライ・スーツが大変だった。まずはつなぎ服を着て、さらに靴と一体化しているゴム製のドライ・スーツを着るのだが、ごわごわしてかなり難しい。
結局、ガイドスタッフに助けてもらってなんとか着込んだが、まるで宇宙服のようで歩きにくい。

これにヘルメットをかぶり、ヘッドランプを装着して真っ暗闇の森の中へ。岸辺からそろりそろりと川の中へと進み、頭を後ろにしてしゃがむ。するとゴム製のドライ・スーツなので浮力があり、ぽかりと体が浮く。このまま、流れに任せて下流へとゆっくりゆっくりと流されつつ、オーロラ観賞...といきたいのだが、この日はあいにくの曇天。何も見えない。
なんともいえない浮遊感のみを体感して、ホテルに戻った。

文・写真=木村小左郎
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