佐賀城跡
トラベル&ライフ2022年4-5月号の極め旅で訪ねた佐賀県有田町。有田焼の取材を終えて、さてどこかで一杯やりましょうとなったが、あいにくと有田は小さい町でこれといった居酒屋がない。そこで佐賀駅方面に移動し、某居酒屋の暖簾をくぐったのだが、これが大正解。どこにでもあるようなごく普通の居酒屋なのだが、料理がどれも絶妙の味わいで作り手の創意と工夫が随所に感じられる。すっかり満足し、翌朝は佐賀城跡を見学して帰途に就いた。
小皿に取り分けたイカの塩辛
まずは、イカの塩辛。イカの塩辛はこれまでに全国あちらこちらで食したが、なかなか「これは旨い!」と思えるものは少ない。しかし、この店のイカの塩辛は手造りなのだろう。塩気が控えめで、イカの持ち味を残している逸品だ。
がばいねぎ。まさにシンプルイズベスト!
がばいねぎ。「がばい」とは佐賀弁で「非常に」という意味。つまり「非常に旨いねぎ」となるのだろうか。刻みねぎに塩コショウし、ごま油と塩ダレで和えたシンプルな料理なのだが、酒の肴としては一級品のおいしさであった。
千切りキャベツたっぷりの和牛ホルモンたれ焼き
次は、和牛ホルモンたれ焼き。ホルモンと玉ねぎを甘辛いタレを絡めて炒めた一品。結構濃いめの味付けなのだが、それを千切りキャベツがほどよく調和してくれる。生ビールがすすむことすすむこと。
飲んだ後の締めの一品は、塩焼きそば
最後は、塩焼きそば。ご覧のように鉄鍋に盛られているので、熱々のまま最後まで食べることができる。エビと豚肉、キャベツ、長ネギ、そして上にはたっぷりの削り節。ちょっとしょっぱいが、それがまた食欲をそそる。少し太めの麺も、風味があって旨い。