「南米」というと常夏のようなイメージがあるかもしれませんが、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスには、日本と同じように四季が存在します。日本が冬真っただ中の今、南半球のアルゼンチンは夏真っ盛りです。
夏の暑い日には、イタリア移民が持ち込んだと言われるジェラートを食べるのが大好きなポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)たち。1人で250gをペロリと食べてしまう彼らは、どこの店がブエノスアイレスで1番おいしいジェラート店なのか、いつも熱い論争を繰り広げています。
ジェラート店は街のいたる所にありますが、ブエノスアイレス市内観光の途中でも寄りやすく、なおかつ美味しい私のおすすめのジェラート店と、お店に並ぶ豊富な種類の中からぜひ試してほしいジェラートをご紹介します。
世界の素晴らしいアイスクリーム屋さん10店に選ばれたカドーレの「ドルセ・デ・レチェ」は、ブエノスアイレスを訪れたら一度は食べてみたい味。ドルセ・デ・レチェは、アルゼンチン人に愛されるキャラメルクリーム味です。パンに塗ったり、ケーキに挟んだり、アルゼンチン人の大好きな味の一つ。
「ドルセ・デ・レチェ」という味の中でもいくつか種類がありますが、わたしのおすすめはグラニサーダと呼ばれるチョコレートの小さな粒が入ったタイプ。キャラメルにチョコレートと甘い二重奏ですが、ほどよいキャラメルの香ばしさがくどさを感じません。
カドーレは繁華街でもあるコリエンテス通りに位置しています。
お店の前の道路からはブエノスアイレスの象徴「オベリスコ」を見られます。ぜひオベリスコとジェラードのコラボ写真を思い出に撮影してみてください。
Heladeria Cadore
住所:Av. Corrientes 1695, C1042 CABA
営業時間:12:00-23:00
定休日:なし
バリローチェ発祥のチョコレートの人気店としても有名なラパ・ヌイ。ジェラートももちろんチョコレート味がおすすめです。「チョコレート味」も、ミルクの入ったマイルドなものから、アマルゴと呼ばれる苦味が効いたものまで数種類から選べます。
おすすめは、カカオ80%のチョコレート。苦味の中にカカオの質の良さを感じる品のあるチョコレート味です。ジェラートを選ぶ際は、2~4種類(大きさによって違う)選べるのでチョコレートの場合は、ラズベリーやイチゴなどの酸っぱいベリー系と合わせるとコンビネーションで楽しめます。
今回は、アルゼンチンのパタゴニア地方で取れる数種のベリーをミックスした味「パタゴニア・ミア」をセレクト。最高のコンビネーションでした。
Rapa Nui
住所:Malabia 2014, C1425 CABA
営業時間:11:00-25:00
定休日:なし
こちらのお店は創作ジェラートが人気。日によって用意されているジェラートメニューが大きく変わるため、その日の気分で選びましょう。
「キエロ・プロバール(試したい)」と言って試してみたい味を指さすと、スプーン一杯分味見できます。
アルゼンチン人に人気のある味の一つに「Sambayon(サンバション)」というお酒の味があります。卵黄と砂糖を加えて泡立てたものに洋酒を加えた大人の味のジェラートは、甘いものが苦手な男性にも好評の味です。ぜひ一度お試しあれ。
Heladeria Buffala
住所:Av. Pueyrredón 2100, C1119 CABA
営業時間:12:00-24:00
定休日:なし
アルゼンチンは人種の坩堝と呼ばれる、多彩な人種が入り混じる街です。その中でもイタリアからの移民によって持ち込まれた食文化は多く、ジェラートもその一つです。
夏になると、休日には家族で集まってアサードと呼ばれるバーベキューをした後に、お気に入りのジェラート屋さんのアイスを食べるのがポルテーニョの大好きな休日の過ごし方です。ぜひいつか味わってみてくださいね。
※2021年12月現在の情報です。掲載の情報は変更となる場合があります。