白山 絶景に出会える手取峡谷

トラベル&ライフ 取材こぼれ話
2021年11月30日
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国内旅行
旅行記

トラベル&ライフ2021年12-1月号の特別企画で訪れた石川県白山市。富士山、立山とともに日本三名山のひとつである白山を源とする手取川がつくり上げた手取峡谷は、白山市釜清水町から同市河原山までまたがり、手取川沿いに約8kmにわたって続いている。

金沢駅から1時間ほど車を走らせ、綿ヶ滝いこいの森駐車場に到着。車を降り2、3分ほど歩き始めると聞こえてくるのが滝の音だ。音に誘われ奥へと歩みを進めると、階段の幅も段差も違い、すれ違うのも一苦労するであろう急な階段が現れた。

手取峡谷 急な階段

このスポットを訪れるならスニーカーをお勧めしたい。足元を確認しながら手すりをたよりに一歩一歩ゆっくり下っていくと滝の音が次第に大きくなる。急な階段の怖さと期待感が入り混じる中、ようやく階段を降り切った。

手取峡谷 大小3本の滝

目の前に広がったのは、自然が織りなす造形美を感じさせる滝だ。綿ヶ滝と対岸には大小の3本の滝が見える。前日に降っていた雨のせいで、滝の水は濁り水量も多く、その勢いに圧倒される。

手取峡谷 綿ヶ滝

綿をちぎって落としたように見えることから命名された綿ヶ滝は、中でも一番大きく、落差が約32mと見た目も音もダイナミックだ。岩場を歩き、滝の近くまで行くと、カメラのレンズに水しぶきが飛んでくる。浸食地形や断層を見ると手取川がかつて暴れ川と言われた所以もよくわかる。

手取峡谷 対岸の2つの滝

雨で水量が増えたおかげで対岸にある2つの滝もしっかりと確認することができた。滝の力強さと落水の美しさに見惚れ、心が洗われる。

手取峡谷 水の音を感じる

この地を訪れた日はあいにくの曇りだったが、水の音を感じる空間に、日常から解き放たれリフレッシュすることができた。次回は天気の良い日に、また違った景色を見に行こう。自然に身を置き、目を閉じて深呼吸をする。滝というマイナスイオンを感じながら、疲れた体を癒しに立ち寄ってみてはいかがだろう。

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文・写真=椋尾詩
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