スマホが普及し、世界中でSNS利用者増加の勢いが止まらない今日。フォトグラファーでなくても美しい写真や映像を撮り、残すことができ、その作品を披露できるプラットフォームがどんどん増え続けています。多くのSNSユーザーが、クリエイティビティー溢れる自撮りの瞬間や場所を探し求め、さまざまなアイデアを形にしています。そこで最近、各地で出没しているのが、そんな撮影に特化したポップアップ博物館です。
ロサンゼルス郊外オレンジカウンティーにある「ドーナツライフ・ミュージアム」。このポップアップ博物館では、「ドーナツ」をテーマにした撮影用セットの中で、とびきり可愛い写真を撮ることができるのです。
アメリカ人は、本当にドーナツが大好き。ハンバーガーとフライドポテト、BBQやホットドッグがアメリカの食の代表だとしたら、ドーナツも同じくアメリカの国民食ともいえるかと思います。日本人にはおやつのイメージが強いドーナツですが、アメリカでは朝食としても定番。ドーナツ屋さんは早朝5時や6時からオープンしているのが当たり前ですし、24時間営業のドーナツショップも多数見かけます。1個1ドルもしないドーナツ販売で、お店をそんなに長時間もオープンさせておくなんて採算合うのだろうか?と余計なことを考えてしまいますが、きっと一人1個じゃ済まない、毎日食べたい、そのくらいアメリカ人にとってドーナツは欠かすことのできない存在なのでしょう。
さて博物館に話を戻しましょう。この「ドーナツライフ・ミュージアム」創設者のキャシー・リーさんは、子どもの頃から甘いもの、特にドーナツがやっぱり大好きだったそう。自身もSNSで投稿する場面を日々探すなか、ニューヨークで展開されている「アイスクリーム博物館」からアイデアを得て、自分の大好物であるドーナツをテーマにした博物館を開館することにしたのだそうです。
ドーナツライフ・ミュージアムは、子どもが楽しめるのはもちろんのこと、大人がついつい子どもに戻ってはしゃいでしまう場所。いくつもの部屋で構成されていて、ひとつひとつテーマが設定されています。巨大なクリブ(ベビーベッド)が置かれたベビールーム、懐かしのクラスルーム、ドーナツのツリーと花が咲き誇るガーデンなど、フォトジェニックなバックグラウンドでの撮影が楽しめます。
インターナショナル・ルーム
巨大な地球儀が天井からぶら下がっているのが、このお部屋。壁には、さまざまな国の言葉で「ドーナツ」と書かれています。また、各国の国旗がデコレートされ並べられているドーナツの壁を見ていると、世界はドーナツのように丸くて、繋がっているんだと感じさせてくれます。
ベビールーム
巨大なテディベア、巨大なアルファベットブロック、そして巨大なクリブ(ベビーベッド)。大人の私たちもすっぽり入るこの空間では、まるで自分が子どもに戻ったような気持ちになれるのです。
クラスルーム
新しいことを学んだり、仲良しのお友達と過ごした時間など、幼いころに経験した甘い思い出を蘇らせてくれるのがこのお部屋。学校の机やロッカー、大きなクレヨンなど、懐かしい気持ちになれます。
ネイチャールーム
この部屋には、木々から生えているドーナツ、ドーナツの花束、ドーナツベンチ、ドーナツの熱気球など、自然と一体化したドーナツを見ることができます。
ラブルーム
ラブルームは、何よりもスイートな要素がいっぱい。「Love & Donuts」のネオンサイン、ハート形の巨大なドーナツ、ハートの付箋に来場者がメッセージを書いて残すエリアもあります。この部屋は、世界は「愛」でドーナツのように丸くつながっていることを思い出させます。
他にも、インフィニティルーム、ドーナツラウンジなど、まだまだいろんなテーマのお部屋が続きます。そして最後には、みんな大好きなクリスピークリームがデザートで食べられるというご褒美付き。
「ドーナツライフ・ミュージアム」の入場はウォークインも可能ですが、基本は予約制。プライベートイベントや、ドーナツ作りなどのDIYクラスへの申し込みもできるそう。時間、チケット、プライベートイベント、その他の詳細については、公式サイトをご参照ください。
ドーナツライフ・ミュージアム(Donut Life Museum)
住所:2036A Westminster Mall, Westminster, CA 92683
営業時間:月・金曜14~18時、土曜11~18時、日曜12~18時
定休日:火~木曜
入場料:
大人 23.00ドル
子ども(5~12歳)17.00ドル ※5歳以下無料
※掲載の情報は、2021年9月現在の情報です。内容は変更となる場合があります。