「グランカフェ・レストラン・ファーストクラス」アムステルダムで優雅な時間

アムステルダム中央駅は、毎日およそ19万人が利用するアムステルダム最大の鉄道駅です。フランスやドイツ、スイスへの国際列車、オランダ各都市への国内列車のほか、アムステルダム市街を結ぶメトロやトラム、バスも発着し、古くから交通の要所として発展してきました。

煉瓦造りの駅舎は1889年に、オランダ人建築家P.J.H.カイペルスとA.L.ファン・ゲントによって設計されたものです。ネオゴシックとネオルネサンスを融合させた様式で、宮殿のようなファサードが目を引きます。2棟の重厚な塔を構え、西側の塔には海洋国家オランダの栄華を誇るように、風向計が掲げられています。列柱とアーチが美しいカイペルスホール、プラットホームを覆う巨大なヴォールト式のトレイン・シェッド、王室のための貴賓室など、アムステルダム中央駅には歴史遺産としての見どころがたくさんあります。

天井が高く開放的な空間に優美な装飾や木のぬくもりが調和したインテリア

なかでもその魅力をゆっくり堪能できるのが、かつての一等車待合室にオープンした『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス（Grand Café Restaurant 1e Klas）』です。19世紀の贅沢な鉄道旅行の面影を残すラウンジで、優雅なひと時を過ごせます。

扉の上には「一等車待合室」の看板が残されている

『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス』では朝食から遅めのディナーまで、インターナショナルな料理を堪能できます。朝食にはクロワッサンやイングリッシュ・ブレックファースト、ランチにはサンドイッチやパンネンクーケン（クレープのように焼いたオランダのパンケーキ）のほか、ハイティーも楽しめます。ディナーもアラカルトメニューが2品で31ユーロ、3品で34ユーロと良心的なお値段です。一品一品丁寧に調理された美味しいお料理と、高級感あふれる雰囲気を満喫できる『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス』は、観光客から「アムステルダムの隠れた真珠」と称されています。

『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス』はカフェやバーのみの利用も可能で、ビールやハウスワイン、ソフトドリンクやコーヒー、紅茶の飲み放題（2時間18ユーロ）もあります。ケーキセットにはオランダの定番スイーツ「アップルタルト（appeltaart）」がおすすめです。オランダの人気スナック「ビターバレン（bitterballen）」は、表面をカリカリに揚げた球状のクリームコロッケで、ビールのお供に最高です。『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス』は2番ホームに面しているので、電車の待ち時間に気軽に利用することもできますし、旅程に合わせてレストランを予約し、ゆっくりと食事を楽しむこともできます。

『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス』といえば忘れてはならないのが、皆の人気者「エルヴィス」です。エルヴィスはバーカウンター近くの止まり木でゲストをお迎えし、記念撮影にも応じてくれる白いオウムです。公式SNSにもよく登場し、その愛らしい表情と仕草には心を癒されます。ホスピタリティあふれるエルヴィスと、レストランのスタッフ、心地よい雰囲気と美味しいお料理で、『グランカフェ・レストラン・ファーストクラス』は旅行者や観光客だけではなく、地元の人にも愛され続けています。

◆店舗情報
Grand Café Restaurant 1e Klas
住所：Stationsplein 15, 1012 AB Amsterdam
アクセス：アムステルダム中央駅2番ホーム
営業時間：9:30～23:00

※2021年2月現在の情報です。掲載の情報は変更となる場合があります。