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牛乳瓶に色とりどりの魚介類がギュッと詰まっている
牛乳瓶に色とりどりの魚介類がギュッと詰まっている

磯香る三陸・宮古市の新ご当地グルメ「瓶ドン」

にほんグルメ探訪
2020年06月30日
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国内旅行
旅行記

「さながら極楽浄土のごとし」といわれた「浄土ヶ浜」 「さながら極楽浄土のごとし」といわれた「浄土ヶ浜」

海抜200mもの切り立った隆起海岸が続く陸中海岸北部は、そのダイナミックな景観が世界でも比類がないものとして知られている。岩手県宮古市は本州最東端に位置し、「浄土ヶ浜」や「三王岩」など、みごとな景観を有する海辺の街だ。

高さ50mの奇岩がそびえる「三王岩」 高さ50mの奇岩がそびえる「三王岩」

宮古市は古くから遠海、近海ともに三陸沖の漁業基地として栄えてきた。特産品はもちろん魚介類で、それらは開港400年を迎える宮古港で水揚げされ、「宮古市魚菜市場」などで販売されている。

観光客だけでなく、地元の人も集まる「宮古市魚菜市場」 観光客だけでなく、地元の人も集まる「宮古市魚菜市場」

「宮古市魚菜市場」は2019年3月にリニューアルオープンした、いわば"市民の台所"だ。毎朝6時30分から、新鮮な魚介類や水産加工品だけでなく、そして地元農家が育てた野菜や果物、花などが販売されている。

獲れたての魚介類が安く手に入るのも市場の魅力 獲れたての魚介類が安く手に入るのも市場の魅力

各商店には、春はマスや肉厚なワカメが、夏にはウニやホヤ、カツオ、サバ、スルメイカが、秋には脂がたっぷりのったサンマや秋サケ、ホタテが、そして冬になるとイクラ、牡蠣、アワビ、タラ、毛ガニなど、年間を通して旬の海産物が多く並び、それを目当てに多くの人で賑わっている。

牛乳瓶入り生ウニ」はミョウバン不使用で旬の味が楽しめる 「牛乳瓶入り生ウニ」はミョウバン不使用で旬の味が楽しめる

岩手沿岸には古くから獲れたてのウニを瓶の中に入れて保存する「牛乳瓶入り生ウニ(通称:瓶ウニ」があった。2018年には、その独特の保存法をヒントに、ウニ以外の新鮮な魚介類を牛乳瓶に詰めて提供し、お客様自身がほかほかのご飯にかけて食べる「瓶ドン」をご当地グルメとして開発。現在は、市内10店舗で「瓶ドン」を味わうことができ、宮古市の新しい味となっている。また、今年6月には、宮古市内でしか食べることができなかった「瓶ドン」のお取り寄せも開始。宮古の味がご家庭で手軽に楽しめると、発売と同時に人気を集めている。

瓶に入った具をほかほかご飯にのせていただく。内容は店によって異なる 瓶に入った具をほかほかご飯にのせていただく。内容は店によって異なる

宝石のように輝くウニやイクラ、イカ、サケなどの魚介類をご飯の上に広げて、磯の香とともに味わう「瓶ドン」。魚介類のうま味を海水の塩気が引き立てるこの美味しさを、この感動を、ぜひ宮古を訪れて、また自宅で楽しんでみたい。

詳しくは、「宮古観光文化交流協会」ホームページへ。

※お取り寄せ可能な「瓶ドン」は「お取り寄せ専用商品」のみとなり、通常店舗で飲食いただけるメニューとは異なります。
※掲載の情報は、2020年6月現在の情報です。内容は変更となる場合があります。

写真提供=宮古観光文化交流協会 文=磯崎比呂美
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