ヨーロッパの中央に位置するハンガリーは、知る人ぞ知る甘党の国。そんなイメージはないかもしれませんが、実は、フランスなどの西欧に負けず劣らずスイーツ好きなのです。
それもそのはず。ハプスブルク帝国時代に西からの影響を受け、この国の菓子文化が開花しました。
そして、今に至るまで独自に発展してきました。Dobostorta(ドボシュトルタ)やEszterházy torta(エステルハージィトルタ)は、その代表的なケーキです。
首都ブダペストには、Gerbeaud(ジェルボー)やRuszwurm(ルスヴルム)、Auguszt(アウグスト)など、老舗の名店が勢ぞろい。カフェ巡りもハンガリー旅行の魅力の一つです。
その中でも、他とはちょっと違うスイーツの味わい方ができるお店をご紹介します。
Szamos(サモシュ)は、1935年創業。ハンガリーで長く愛され続けるスイーツブランドです。 今では、全国各地にサモシュカフェがあります。
ブダペストの中心街にある店舗は、クラシックな内装。店内に入ると、何だか貴族にでもなったような気分になれます。
ショーケースには、ハンガリーの伝統ケーキもずらり。贅沢な空間の中でいただくと、味もまた格別です。
様々なスイーツが並んでいますが、サモシュの代名詞は、なんといっても「マジパン」。アーモンド粉末と砂糖からできたヨーロッパで人気のお菓子です。
特に、サモシュのマジパンチョコ(マジパンをチョコレートコーティングしたもの) は、地元っ子なら、誰でも一度は食べたことがあるほどの逸品。
喫茶店だけではなく、スーパーマーケットやドラッグストアなどでも売られています。国民的おやつと言っても過言ではありません。個包装されており、学校や職場で配る用のお土産にもおすすめです。
繁華街にあるサモシュカフェには、Csokoládé Iskola (チョコレート学校)を併設しています。そこでは、子どもから大人まで、プロ指導のもと、誰でもパティシエ体験ができます。
学校といっても長期的なコースではなく、1回限りの単発もあり、観光のイベントにもピッタリ。
残念ながら日本語ではありませんが、英語はOK! 先生が見本を見せてくれるので、言葉がわからなくても心配ありません。
特に人気なのは、ハンガリーの蒸留酒「パーリンカ」を使ったチョコレートボンボン作り。中には、パーリンカを練り込んだマジパンが入っています。ほどよくお酒とフルーティーな香りを楽しめます。
上手くできるかな?と不安だった参加者も、チョコレートの香りに包まれているうちに、自然と笑顔に。外国で初めて出会った人たちと、あっという間に仲良くなれるのもスイーツマジックかもしれませんね。
型から取り出してみると、想像以上の出来に驚き&大満足! 初心者でも全く問題ありません。
完成したチョコレートボンボンは、その場で食べてよし、きれいな箱をもらえるので、お土産に持って帰ってもよし。カフェの中なので、手作り菓子に淹れたてコーヒーを合わせて味わえたのも至福の時でした。
何を作るかにもよりますが、所要時間は2~3時間ほど。旅行中でも気軽に参加でき、ハンガリーの食文化にも触れられます。
その土地だからこそ味わえる体験やふれあいを通して、思い出に残るハンガリー旅行となりますように。
Szamos Csokoládé Iskola
住所:1052 Budapest, Váci u. 1.(Szamos Gourmet Ház 内)
カフェ営業時間:10:00~20:00(祝日は変更あり)
体験時間は予約したコースによりますが、14:00~17:00の間で始まるものが多いです。
※掲載の情報は、2020年1月現在の情報です。内容は変更となる場合があります。