ミャンマーのイラワジ川中流の東岸、約40kmにも渡り広がる平野にバガン遺跡群はある。
世界にも類を見ない遺跡群は、2019年7月世界遺産登録がされ、カンボジアのアンコール・ワットやインドネシアのボロブドゥールとともに「世界三大仏教遺跡」に数えられるほどだ。
パゴダ、パゴダ、パゴダ...
見渡す絶景はため息ものだ。
3000を超えるパゴダがあると言われている中で、全てをまわるのはほぼ不可能だろう。
だがその数を感じることはできる。
ここでバガン遺跡を巡るなら、おすすめはE-bikeだ。
免許は必要なく、コスパも良い。何より最大の魅力は自由度だ。
E-bikeを止める場所は決まっていないため、パーキングを気にする必要はない。走り出すと次々と視界に入るパゴダ。気になったスポットにふらっと立ち寄ればいい。
シーンと静まり返った一直線に伸びる回廊を歩いていくと、そこには眩しいくらいに輝き続けるシュエズィーゴン・パゴダがある。
建立されたのは11世紀。
「シュエ」は金「ズィーゴン」は祝福された土地を意味する。
広い境内をゆっくりと歩いてみると、仏像や小塔、祈りを捧げるためのお堂もたくさんある。
一見、見た目の豪華さに目を奪われてしまうが、祈りの声や線香の香りに、仏教の信仰深さを感じるだろう。
また、夜のライトアップもとても美しい。
昼と夜でまた違った輝きを見せてくれ、二度楽しめるだろう。
対照的に、レンガ造りのパゴダは大きいものから小さいものまで数多く存在する。
中に入ってみると、表情豊かな仏像たちが出迎えてくれる。
どの寺院でも感じることは、中はゆったりとした空間で、皆思いのままに過ごしている。
観光を楽しんでいる者
神に祈りを捧げている者
食事をとる者
ひと休みする者
同じ空間の中で、人々が思い思いに過ごしている。
その様を眺めていると、何とも優しい気持ちになれるはずだ。
旅の終わりに夕日を見るなら、高さ61mの展望台、バガンビューイングタワーだ。
以前は上に登れるパゴダなどがあったそうだが、現在はどこのパゴダも登ることが禁止されたそうだ。
そのため高い位置からバガンを一望するならここだ。
夕日の中に数え切れないほどのパゴダを見渡すことができ、ここから見える景色は壮観だ。
時間が許す限り、たくさんのパゴダを周り、自分のお気に入りのパゴダを見つけてほしい。