トラベル&ライフ2019.12-2020.1月号の巻頭特集の取材で訪ねた、アメリカのニューオリンズ。ジャズ発祥の地とされるだけに、街にはビートのきいた音楽があふれている。軽やかなステップとともに踊り歩く人々の様子は本誌でお楽しみいただくとして、ここではニューオリンズで泊まったクラシカルで小粋なホテル「ソニア・ハウス」を紹介しよう。
ホテル「ソニア・ハウス」は、ニューオリンズの観光の中心となっているフレンチ・クォーターの一角にある客室33室のこぢんまりとしたホテル。創業は1829年で、街の歴史的建造物にも指定されている。
緑と赤茶色の外観はいかにも歴史を感じさせ、そのデザイン性から同ホテルがコンデナスト・トラベラーのゴールドリストにランクインしたことにもうなずける。ユニークなのは通りに面したホテル入り口の扉を、宿泊客がそれぞれに鍵を開けて入るのだ。宿泊客には、事前に自分の部屋の鍵とともにホテル入り口の鍵も渡されており、それを使って扉を開けるのである。
入り口の扉を開けると、パティオと呼ばれる中庭へと続く石畳の通路が伸びている。両サイドには古いイスやテーブルが置かれて、なんとなくほっとする雰囲気が漂う。
ホテル入り口の扉の先にある通路
この通路の左側には宿泊客が自由に利用できるリビングルームがあり、ここにもまたアンティークな家具が揃えられている。お茶を飲んだり読書をしたりして友人の家に招かれたようにゆったりと過ごすことができる空間だ。
ゆったりとくつろげるリビングルーム
通路の先には、小さな噴水を備えたパティオがある。緑豊かなさまざまな観葉植物に彩られたパティオは静かで、街の騒音とはかけ離れた別世界が広がる。
静かなたたずまいの中庭
これはカメラマンが宿泊した2階にある客室。こげ茶色の木造の梁と白壁がみごとに調和して、まさに自宅でくつろいでいるかのような気分になる。大規模な高層建てのホテルもいいが、ときには、こうした歴史を感じるこぢんまりとした宿に泊まるのも楽しい。
2階の客室
ホテル「ソニア・ハウス」から歩いて5分ほどのところにある「カフェ・デュ・モン」も見逃せない。1862年にオープンした老舗のコーヒースタンドで、ベニエというドーナツとチコリ入りのカフェオレが名物になっている。キツネ色に揚げられたベニエには粉砂糖がふんだんにかかっているが、見た目よりは甘くなくておいしい。
「カフェ・デュ・モン」の入り口
ベニエとカフェオレ
もうひとつ、ニューオリンズでおすすめのお店を紹介しよう。それは「トゥジャックス」(Tujague's)。1856年に創業したレストラン&バーである。店内には棚に酒のない、禁酒法時代の様子の写真が掲示されていることからも、その古い歴史がわかるだろう。
この「トゥジャックス」の1階にあるバー・カウンターで味わったのは、ピムス・カップとラモス・ジンフィズという2種類のカクテル。どちらもさっぱりとした味わいで、さわやかな飲み口だ。
「トゥジャックス」のバー・カウンター
ピムス・カップ(左)とラモス・ジンフィズ(右)
ジャズ発祥の地といわれるニューオリンズにふさわしい、粋でしゃれた大人の一杯を堪能した。
ニューオリンズは、一度は訪ねてみたい魅力あふれる街である。
取材協力:ブランドUSA、ルイジアナ州観光局、ニューオリンズ観光局
ブランドUSA
https://www.gousa.jp/
ルイジアナ州観光局
https://www.louisianatravel.com/
ニューオリンズ観光局
https://www.neworleans.com/
【ソニアハウス】
The Soniat House Hotel
Address:
1133 Chartres Street
New Orleans, LA 70116
Phone: +1 504-522-0570
URL:
https://www.soniathouse.com/
【カフェ・デュ・モン】
Cafe Du Monde
Address:
800 Decatur St, New Orleans, LA 70116
Phone: +1 504-525-4544
URL:
http://www.cafedumonde.com
【トゥジャックス】
TUJAGUE’S RESTAURANT
Address:
823 Decatur Street,
New Orleans, LA 70116
Phone: +1 504-525-8676
URL:
https://tujaguesrestaurant.com/