トラベル&ライフ2019.12-2020.1月号のカルチャーページで紹介したハーダンガー刺繍。本誌では体験講座を取り上げたが、ここでは朝日カルチャーセンター新宿教室でハーダンガー刺繍の講師を務める土屋正子さんと、誌面では紹介しきれなかった土屋さんの作品をクローズアップしたい。
土屋さんがハーダンガー刺繍と出会ったのは1982年。アメリカのシアトルで暮らしていた時だった。
「友達の家にお邪魔して、初めて見た瞬間に素敵だなと思いました。上品で優雅なところに魅かれました」。 その出会いは、まさにひとめ惚れ。当時はすぐに帰国することになったため、日本に戻ってからハーダンガー刺繍教室を探して習い始めたという。
現在は一般財団法人日本手工芸指導協会ハーダンガー刺繍科の師範でもあり、カルチャーセンターや自宅サロンで指導にあたっている。
穏やかな人柄が魅力的な土屋正子さん
ハーダンガー刺繍を用いた作品は、さまざまなものがある。テーブルクロスやドイリー(小さな敷物)などのほか、ランプシェイドやタペストリー、作品を額装して壁に飾るなどのインテリアにもなり、アイデア次第で日常使いできる幅が広がるのも楽しい。これからの時期は、体験教室で作ったようなクリスマスオーナメントもおすすめ。
細かな手作業から生まれる優しい風合いが特徴
下の写真は土屋さんの作品の一例だが、どれもステッチが細かく、差し目が揃っている。織り糸の抜き加減がレースのような優しい風合いをもたらしているのも印象的だ。
作品を額装して飾れば素敵なインテリアに変身
テーブルクロス
赤と緑が映えるオーナメント。クリスマスシーズンにぴったり
土屋さんの作品の一例
朝日カルチャー新宿教室では、12月4日に体験講座を開講するが、その後も定期的に開かれる予定なので、興味を持った方はぜひ、体験しに行ってみよう。