料理のバリエーションが豊富な美食の国 エストニア

エストニア タリン市街地にあるおすすめカフェ4選

海外現地ライター便り
2019年11月15日
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海外旅行
旅行記

意外と思われるかもしれませんが、エストニアは美食の国です。 長い歴史の中でかわるがわる他国に侵攻され、その他国の文化も一緒に伝わってきたことで料理のバリエーションも豊富で、ロシアを代表するボルシチ、ドイツのカツレツ、スウェーデンのミートボールなどがエストニア流の料理となって普段の食卓に並びます。

さらにエストニア人は甘いものも大好きでイベントには必ず大きなケーキ、毎週末は家族でパンケーキのブランチなど、日々欠かさずmagustoit(マグストイト)というデザートを食べる習慣があります。

今回はその美食のエストニア人がおすすめする、タリンの市街地にあるカフェをご紹介します。

タリンを巡るにあたって

まず、旧市街の観光インフォメーションセンターへ行ってみましょう。

緑の「i」が目印の観光インフォメーションセンター 緑の「i」が目印、写真右奥がラエコヤ広場

旧市街でメインスポットの一つ、ラエコヤ広場のすぐそばにある観光インフォメーションセンターでは、日本語のタリン市街マップが無料でもらえます。公共交通機関や観光スポットの案内も載っているのでぜひ入手することをおすすめします。

そしてそこでも購入できる観光者向けのTallinn Cardというものがあります。タリンの1~3日の観光にはTallinn Cardが便利です。24時間有効のカードで、26EURまたは36EUR(無料バスツアー利用可能)があります。トラムやバスなどの公共交通機関や美術、博物館が無料で利用できたり割引になったりします。

タリン観光インフォメーションセンター
所在地 Niguliste 2, 10146 Tallinn

現地の人もおすすめする美味しく居心地の良いカフェ

・VANALINN OLD TOWN(ヴァナリン タリン旧市街)

Saiakangi Kohvik(サイアカンギ カフェ)

VANALINN OLD TOWN(ヴァナリン タリン旧市街)のSaiakangi Kohvik(サイアカンギ カフェ)

団体観光客は近道として必ずと言っていいほど通る場所ですが、店舗が小さめのため団体客は素通りする穴場的なカフェです。ラエコヤ広場からすぐ脇に入った細い路地の途中にその店はあります。周りには案内に載っていて有名なお店がたくさんありますが、あえてそういうところではない店に行きたい人におすすめです。店の外からでも見えるカウンターには手作りのパンやケーキ、サラダが美味しそうに並んでいます。

ケーキは大きくて本格的、甘さも控えめでチョコ生クリームを贅沢に使っているチョコレートケーキはおすすめです。フードメニューも充実していてエストニア人が普段から食べている家庭料理が味わえます。

日によって種類が変わるショーケースのケーキ ショーケースのケーキは種類も日によって変わる

コーヒーとチョコレートケーキ 美味しいコーヒーとケーキで安らぎのひとときを

Saiakangi kohvik
所在地 Saiakang 3, 10146 Tallinn

・旧市街からすぐのSÜDALINN(シュダリン)地区

Kohvik Komeet(コメート カフェ)

SÜDALINN(シュダリン)地区のKohvik Komeet(コメート カフェ)

旧市街南西に少し行ったエリアのタリン国立劇場のすぐ前にあるSolaris ソラリスというデパートは、バスの発着場所やタクシー乗り場がある街の中心地にあります。Südalinnのsüdaは心臓、心のことで、ここがタリンの中心部であると意味しています。そのソラリスデパートの最上階にある眺めの良いカフェはいかがですか?

ソラリスデパートの最上階にあるコメート カフェ 店内からは国立劇場や旧市街が見られる

こだわりのデコレーションケーキ ひとつひとつこだわりのデコレーションケーキ、特にKohupiimaコフピーマケーキは定番

カフェと言いながら本格的なコース料理も味わえます。店頭に並ぶケーキは見た目もキレイでフルーツもたくさん使われていて最高です。店内にはソファー席も多くゆったりとくつろいでお茶することもできます。ここで美味しい料理を食べてすぐ側の劇場で芸術鑑賞などしてみてはいかがですか。

Kohvik Komeet
所在地 Estonia pst 9, 10143 Tallinn,

・SIBULAKÜLA(シブラキュラ)地区にある昔ながらのドーナツ屋

Sõõrikukohvik(ソゥーリク カフェ)

SIBULAKÜLA(シブラキュラ)地区のソゥーリク カフェ

SUDALINNから南に少し行ったところの脇道にあるドーナツ屋さんは揚げたての素朴で美味しいドーナツが味わえます。 ドーナツ以外にもパンケーキやパスタ、サラダなどメニューも豊富です。

メインのプレーンドーナツは小さめで甘さ控えめなので一度に2、3個食べてしまうことも。パンケーキは日本のイメージと違って厚めのクレープのような感じです。エストニア名産のハチミツやジャムで食べてもよし、チーズやハムと一緒に甘くないパンケーキもよし。タリンらしい街並みを、探索しながら歩いてみると面白いと思います。

落ち着いた雰囲気の店内 店内は落ち着いた雰囲気で長居も可能

量り売りのプレーンドーナツ プレーンドーナツは、量り売り、コーヒーやお茶は自分でマシーンを操作して購入

Sõõrikukohvik
所在地 Kentmanni 21, 10116 Tallinn

・KALAMAJA(カラマヤ)地区のこだわりカフェ

Ristikheina kohvik(リスティクヘイナ カフェ)

KALAMAJA(カラマヤ)地区のRistikheina kohvik(リスティクヘイナ カフェ)

旧市街から列車のタリン駅をこえて北東に少し行ったところにある、少し中心部から離れたカフェです。交差点の角にある建物は昔の面影そのままのかわいらしい外観です。住宅街の中にありながら次々に人が訪れて、人気店なのがわかります。

手作りのマカロンやケーキ 手作りのマカロンやケーキが並ぶ

香ばしくて優しい味のパン 香ばしくて優しい味のパンもオススメ

アボカドやチアシード、ビーツなど栄養満点な野菜を取り入れたバランスのよい料理が提供されています。平日は日替わりランチプレートやスープが人気です。

日替わりランチプレートのグリルじゃがいもにチキンと野菜のソースのせ 日替わりランチプレートの一例。グリルじゃがいもにチキンと野菜のソースのせ

Ristikheina kohvik
所在地 Ristiku 57, 10320 Tallinn

以上、たくさんあるカフェから厳選したお店を紹介しました。
エストニアは北欧ということもあり冬は暗く夜が長いのが特徴です。ですから眠気を無くすためにもコーヒーはよく飲まれているので、カフェもたくさんあります。コーヒーはエストニア語でKOHVコフヴといい、カフェをKOHVIKコフヴィクといいます。

エストニア人にとってKOHVIKは無くてはならない大事な場所なのです。現地在住の日本人が口を揃えて言うのは「エストニアのお店はハズレが無い(接客やマナーは別として)」です。どのお店も日本人に合う味付けのものばかりです。タリンに滞在の際はぜひ自分好みのカフェを見つけてみてはいかがでしょうか?

※掲載の情報は、2019年10月現在の情報です。内容は変更となる場合があります。

文・写真=ワヒ奈津子
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