アマゾンと聞くと、漠然とジャングルがイメージに浮かぶ方が多いはず。 でも、 "秘境のアマゾンで優雅な滞在"は、今までの価値観を覆してしまう、まさにプライスレスな体験になることでしょう。大自然の中にあるラグジュアリー・ロッジに滞在し、驚きの大自然に出会い、そして原住民との持続性のある観光を知る旅のご紹介です。
南米アマゾンは何カ国かにまたがっていますが、エクアドルの首都キトからアマゾンの入り口の街まで、飛行機で約30分で到着します。そのアクセスの良さも魅力です。
実は、南米に広がるアマゾン地域は、石油が豊富に採れる場所です。エクアドルのアマゾン地域でも、残念ながら石油採掘が進められていますが、そんな中で原住民の生活と自然を守ろうと、原住民をサポートしながら経営しているロッジがあります。
なかでも、ヤスニ生物圏保護区付近にある「ナポ・ワイルドライフ・センター (Napo Wildlife Center)」、「ラ・セルバ・エコロッジ・アンド・スパ(La Selva Ecolodge & Spa)」、「サチャ・ロッジ(Sacha Lodge)」の3つは、上質で快適なアマゾン滞在を実現しているラグジュアリー・ロッジです。
まず驚くのはアマゾンの自然に調和した美しいロッジの姿。ナポワイルドライフセンターメイン棟は7階建て、40mの塔が中心にそびえ立ち、レストランや展望台を兼ねています。お手製のエレベーターで5階まで上がることができ、大型機材もないアマゾンの真ん中に、よくこの大きな建物を建築したな......と、きっと驚くことでしょう。
紹介した3つのロッジ共に、スタッフの半数は、このエリアの原住民の皆さん。この地を愛し、知ってもらいたいと願うスタッフが集まり、サービスにも一段と力が入ります。アマゾンと密接した一流のホスピタリティをぜひ体験してみてください。
食事も一流の料理を楽しめます。バーベキュー料理、魚料理、肉料理など、現地の料理のテイストを加えた様々なメニューが登場し、滞在客を飽きさせません。また、これらのアマゾンロッジは、オール・インクルーシブ。滞在中の料理、アクティビティーなどアルコールドリンク以外は、全て料金に含まれています。
アマゾンのアクティビティーは、ジャングル散策、ナイトハイク、バードウォッチング、原住民のコミュニティー訪問などなど、バラエティー豊か。ナチュラリストガイドとともに楽しみます。
エクアドル・アマゾンに生息する動植物の数は、世界最大級。100種類以上の樹木に600種以上の魚、250種以上の両生類や爬虫類が発見されています。そして数多くの先住民族が、今でも自給自足の生活をこの広大な森林世界のなかで維持している貴重な場所。
猿の群れや、インコなどの鳥、そして絶滅危惧種の大カワウソも水面から可愛らしく顔を出している姿が見られることも。大型のワニも潜んでいるのでお気をつけて!早朝、大量のインコが土壁に張り付いて土を食べる"パロット・リック(parrot lick)"という場所も圧巻の景色です。
独立した客室ロッジは、太陽光を利用した温かいシャワーが完備されているほか、ジャグジーが設置されたスイートキャビンもあります。高床式のロッジでは床下を一部ガラス張りにし、ラグーンに住むアナコンダやカメ、人懐っこいカワウソを眺めることができるんです。
目の前に広がるラグーンでは、ピラニア釣り。その上には素敵なテラスが用意され、自然の声を聞きながらハンモックに揺られるのは、なんとも言えないアマゾンならではの贅沢です。
サチャ・ロッジでは、高層吊り橋が自慢。手作りとは思えない立派な地上30メートルの高さの圧巻の吊り橋で、一面に広がったジャングルの海を眺め、望遠鏡を覗けば、そこにはさまざまな生物の生活を垣間見ることができます。
秘境のアマゾンで優雅な滞在ができるのも驚きですが、ロッジで得た利益はそのエリアに住む原住民にも分配されます。その資金で村に学校が建ち、全ての児童の教育と食事が無料で提供されているコミュニティーもあるほどです。
世界でも稀に見る多種多様な動植物が生息するヤスニ国立公園で、ラグジュアリーなアマゾン体験をすることで、アマゾンと原住民の生活を同時に守ることができてしまう。なんとも素晴らしいエクアドル・アマゾンへぜひ!