風花舞 ダイヤモンド・プリンセスの旅

クルーズ乗船記「青森・石巻・函館・ウラジオストク」Vol.1

風花舞 ダイヤモンド・プリンセスの旅
2019年08月31日
カテゴリー
国内旅行
旅行記

こんにちは。女優の風花 舞です。
豪華客船クルーズ旅行・・・素敵だなぁと憧れてはいたものの、なんとなく敷居が高いように思えて、これまで縁遠いものだったのですが、この度、人生初の船旅を経験する機会を得ました。

2019年7月27日(土)~8月4日(日)、「ダイヤモンド・プリンセス ねぶた祭りに沸く青森と石巻・函館・ウラジオストク9日間」のクルーズに乗船。準備から出発前日までわからないことも多く、乗船前夜はドキドキしましたが、初めて見聞きする世界、船の中で過ごす時間、本当に楽しいものでした。

そんな船旅の様子を、初めて経験した私の目線でご紹介してみたいと思います。

●クルーズ旅行準備

クルーズ旅行の申し込み受付は、出発の1年くらい前から始まります。人気のクルーズコースはすぐに完売になってしまうそうです。

ダイヤモンド・プリンセスは外国客船なので、船内は「外国」になるそうで、日本発着でも寄港地に外国を含むため、パスポートが必要です。船内の公用語は英語ですが、日本語を話せるクルーの方、日本人のクルーの方もあちこちにいらっしゃるし、イベントやアクティビティも、英語と日本語で説明してくださることも多いので、そんなに言葉に関しての心配はなかったです。

アンサーブックとJTB通信 乗船前に届いたアンサーブックと乗船前JTB通信

出発が近くなってくると、旅行についてのご案内(たくさんの書類や冊子)が送られてきます。その中に、アンサーブックという冊子があり、乗船前の準備、出港当日の乗船までの流れ、船内のご案内、お食事、施設、ドレスコード、寄港地での過ごし方、下船準備から下船までと、船旅に関してあらゆる事柄が細かく書かれています。

何度か乗船されている方は慣れていらして、いろいろとご存知だと思うのですが、初乗船のため、アンサーブックを読んでもイマイチ書かれていることが想像できなくて、何度も繰り返し読みました。

乗船前に送ったトランク2個 乗船前に送った荷物(トランク大・中)

その中に書かれている、船に備え付けてあるもの、持ち込んではいけないもの、持参したほうがいいと思われるもの等を確認しながら、必要な物をトランクにパッキング。大きな荷物は事前に宅配便で送ると、乗船日に船のお部屋の前に届けてもらえます。私は大きなトランクと、それよりワンサイズ小さめのトランクの2つを宅配便で事前に送り、乗船当日は手荷物2つ(肩掛けの大きなカバンと貴重品をまとめたバッグ)で乗船しました。

宅配便の手配についても、アンサーブックの中に申込・発送方法など詳細が書かれています。諸々のご案内と一緒に同封されている荷物タグをつけて、出港の5日前までに業者さんに集荷に来ていただいて発送します。

持ち物の中で気になることのひとつは船内での服装でした。船の中ではドレスコードがあります。ドレスコードはいわゆるそのシーンを気持ちよく過ごすためのマナーだと思うので、どんな服をどれだけ持っていけばいいのか悩みました。 アンサーブックに書かれているドレスコードは下記のような感じです。

○朝昼は過ごしやすい、楽な、カジュアルな格好(Tシャツ、ポロシャツ、ジーンズ、ショートパンツ、ワンピースなど)

○ディナー以降はスマートカジュアル(レストランや劇場に行くような装い)、男性はスラックス、襟付きシャツ(ネクタイ不要)、女性はワンピース、ブラウスとスカートまたはパンツなど。

○9日間のクルーズのうち2日、フォーマルナイトというお洒落をして楽しむ夜があり、その時はフォーマル(結婚式や披露宴に出席するような装い)、男性はダークスーツにネクタイ、タキシードなど、女性はイブニングドレス、カクテルドレス、着物などとなっています。

フォーマルナイトに記念撮影 フォーマルナイトに記念撮影。背景スクリーンの前で

私は乗船時期が夏だったこともあり、どのシーンの服もワンピースを用意していきました。朝昼に着るカジュアルワンピースを8着、ディナー以降に着るスマートカジュアルなワンピースを6着、フォーマルナイトで着る服は、ロングドレスとミモレ丈くらいのワンピースの2着。

寄港地によってはディナーは船内のダイニングではなく、下船した土地で食べたりする場合もあると思いますので、寄港地での過ごし方によって、どういう服をどれだけ持っていくかも変わってくると思いますし、毎日違う服を着る必要はないので、服の数に関してはそれぞれの過ごし方に合う数でいいと思います。

ちなみに私は、寄港地のウラジオストクで、展望台に登ったりする行程があるバスツアーに参加することになっていたので、バスツアー用にはジーパンとTシャツと羽織り物、という動きやすい格好を用意していきました。

船内のセルフランドリースペース セルフランドリースペース

船内にランドリーがあり洗濯・乾燥、アイロンがけもできます。インナーなどは洗濯して使いまわすこともできますし、カジュアルな服など洗えるものなら日数分なくても大丈夫かと思いますが、船旅という現実を離れた贅沢な時間を初めて過ごすので、私はあえて朝昼1着、夜1着を、毎日違う服に着替えることを前提に用意していきました。船のお部屋のクローゼットが広めだったので、お部屋での服の収納も問題ありませんでした。

靴も服によっていくつか持参しました。歩きやすいフラットシューズで乗船して、その他にビーチサンダルなど濡れてもいい履物、ドレスアップしたとき用の少しヒールのある靴を服に合わせて3足、バッグは乗船時に持って行った普段使いのバッグのほか、ディナーやフォーマルナイトの装いに合う小さめのバッグを1つ持っていきました。

その他船内に持ち込む持ち物としては、日数を考えて、通常の旅行の時に必要なものを準備していけばいいと思いますが、私が実際に持って行ってよかったと思ったものは下記のようなものです。

○お部屋の冷蔵庫に入る大きさのプラスチック水筒
○小さめの折り畳み洗濯干し、洗濯ネット
○シャンプー&コンディショナー、ボディソープ
○羽織り物(カーディガンやショールなど)
○常備薬

船内に医務室がありますが、外国客船なのでお薬も外国製だそうです。頭痛薬、胃薬、風邪薬、かゆみ止め、酔い止め(まれに船酔いする方もいらっしゃるそうです)など、いつもお使いのものがあったほうが安心という方はお持ちになることをお勧めします。

ビュッフェ形式のレストランにあるドリンクステーションの飲み物は無料で、コーヒー、紅茶、レモネード、水、氷などがあります。ドリンクステーションの飲み物をコップから水筒に入れ替えてお部屋に持ち帰ることができたので、水筒は持って行って便利でした。

洗濯ネットはランドリーを使う時にあると便利でした。洗剤や柔軟剤はランドリーで買えます(外国製のもの)。折り畳み洗濯干しは、お部屋の洗面所で洗ったものを干したり、クローゼットの中でちょっとしたものを吊って収納したいときなどに便利でした。

お部屋に備え付けのアメニティに、リンスインシャンプーと石鹸はありますが、シャンプー・コンディショナー、ボディソープは普段使っているものを持って行ったほうが使いやすいかもしれません。

船内は冷房が強めなので、(特にレストラン、バー、劇場など)羽織り物はあったほうがいいと思います。

乗船する時期によって、暑い時期と寒い時期では必要な持ち物や服装は若干変わると思いますが、出発前に送られてくるご案内やアンサーブックを読むと細かく書かれていますので、それに沿って準備していけば問題ないと思います。

そんなこんなで、1年近く前に申し込んだ乗船当日は、あっという間にやってきました。

次は乗船についてご紹介してみたいと思います。
(Vol.2へつづく)

文・写真=風花 舞

ダイヤモンド・プリンセスの外観

〈Profile〉
風花 舞(カザハナ マイ)

元宝塚歌劇団 月組トップ娘役。ブロードウェイミュージカル「CAN-CAN」「WEST SIDE STORY」ほか多数出演。娘役としては異例の単独主演ダンスリサイタル「LAST STEPS -月明かりのワルキューレ-」を大成功させる。宝塚退団後は女優・ダンサーとして、ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」「リトルショップ・オブ・ホラーズ」「big」「回転木馬」「QUICK DRAW」ほか、ストレートプレイ、ダンスショー、ドラマ、CM、レポーター&ナレーターなど幅広く活動中。

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