「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」という登録名で、コンスタンティヌスの凱旋門、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を始めとする数多くの歴史的建造物が世界遺産に登録されているローマ。それ以外にも多数の美術館、そしてローマ県内にある約900堂!の教会、噴水、庭園など、本当に見どころ満載な永遠の都。
そんな歴史ある町をもっと身近に感じたい方におすすめなのが、祭りや伝統行事を通して感じるローマ。 ローマっ子、イタリア人の性格、生活、慣習が垣間見られて、いつもと違う旅になること間違いなし。ローマ滞在日が決まったら、その期間にどんな祭りや行事があるかネットで検索するのをおすすめします。
重要な宗教行事である復活祭とローマの誕生日を祝うナターレ・ディ・ローマ。毎年4月21日に行われるローマの誕生日を祝う日は、鎧や熊の毛皮をまとった百人隊長や、ウェスタの処女など歴史を再現した衣装が見どころのパレードがチルコマッシモから出発。日中は町のあらゆるところで色々な催しものがあり、広場もライトアップされ、最後にコロッセオの上空を彩る花火も圧巻。
そして毎年4月中旬から6月中旬の時期にだけに開園するローマ市営バラ園も素晴らしい。世界中を見ても古代遺跡とバラ園の組み合わせはここ、ローマだけでは?日本のバラもあるので、ぜひ探してみてください。
4月中旬頃、ローマから電車で約45分、海岸線にあるラディスポリという小さな町で3日間開催されるカルチョーフィ(アンティチョーク)祭りも、地元人、ローマから、そしてヨーロッパから多くの観光客が訪れます。
コロッセオやヴァチカン美術館の夜間見学が可能な夏の夜は、下町トラステーヴェレとティベリーナ島周辺で盛り上がるLungo il Tevere...Roma(ルンゴ・イル・テーヴェレ・ローマ)がおすすめ。テヴェレ川遊歩道にぎっしり並ぶ夜店には、職人やアーティストによる衣類、アクセサリー、バックの露店も多数並びます。ローマのファストフードを始め、エスニックやアジア料理なども味わえます。野外映画館も設置されており、毎年日本映画も上映。夏の夜のローマをたっぷり楽しんでください。
ローマ市内、ローマ近郊のあらゆる町でワイン、ポルチーニ茸、チンギアーレ(猪)、オリーブオイル、チーズ、葡萄、栗などの収穫際が開催。週末によく行われるローマ、イタリアの食を味わえる収穫祭は要チェックです。ローマから電車で日帰りできる小さな村や町で開催される祭りが特におすすめ。
チーズ転がし競争や、葡萄足踏み競争など、地元民も楽しみにしている町をあげての祭りなので、その土地独特の習慣を垣間見られる機会です。
9月中旬 ポルチーニ茸祭り(オリオーロ・ロマーノ)
10月初旬 ぶどう祭り(マリーノ)
10月中旬 栗祭り(マンツィアーナ)
12月初旬 オリーブオイル祭り(チェルヴェーテリ)など。
クリスマスの時期にはローマのナヴォーナ広場やヴィテルボ市などで開催されるクリスマス見本市、そしてサン・ピエトロ広場で見られるプレセピオやクリスマスツリーも素晴らしいです。
6月29日のローマ守護聖人聖ペテロとパウロの日を始め、都市ごとに守護聖人の日があり、信仰心強いローマ人、イタリア人が参加するミサから、いつもとは違う町や人の様子、そして宗教の歴史などを感じることができます。
一部の中世祭り
7月中旬 Ludika1234(ヴィテルボ)
9月中旬 パーリオ(サクロファーノ)
10月中旬 パーリオ(チェプラーノ)など
世界遺産の建造物も良いけれど、地元市民や食材、習慣にふれることができるお祭りから感じるローマ観光もおすすめです。