「湧水かんざらしの店 結」の看板商品「かんざらし」

阿蘇 湧き水の魅力を堪能できる甘味処『かんざらしの店 結』

トラベル&ライフ 取材こぼれ話
2019年07月31日
カテゴリー
国内旅行
旅行記

旧女学校の面影を感じる店内

トラベル&ライフ2019.8-9月号の連載記事【家族で楽しむ全国・体験旅行】では、熊本県・阿蘇での乗馬体験をフィーチャー。加えて、市街地の様子とオススメの甘味処「湧水かんざらしの店 結」もご紹介しました。「湧水かんざらしの店 結」は、ご夫婦が切り盛りする、隠れ家感のある店。ここでは、記事では紹介しきれなかった本店の魅力をお伝えします。

「湧水かんざらしの店 結」の店内の様子 「湧水かんざらしの店 結」の店内の様子。扉や壁が少なく、オープンな造り

「湧水かんざらしの店 結」の建物は、旧女学校を利用したもの。およそ15年前、店主の木下英夫さんが旧女学校を買い取り、2年ほどかけて整備した後、オープンさせたそうです。ちなみに、この女学校の開校年は、明治35年。木下さんによると、県内で2番目に古い歴史をもつ女学校で、阿蘇郡における女子教育の発展に大きく貢献したのだとか。

湧き水と古美術品が織りなす、独特な店内空間

「湧水かんざらしの店 結」の店主の木下さん 店主の木下さん。地域の地理を丁寧に教えてくれる、温かい人柄の持ち主

店内にある木下さんお手製の水場 木下さんお手製の水場。苔が自生している様子が味わい深い

「湧水かんざらしの店 結」の大きな特徴が、店内に水場や流しそうめんの設備があること。阿蘇の湧き水に魅了され、「湧き水の魅力を最大限に生かしたい」と考えた木下さんが、一つ一つ手作りしたそう。

看板商品のかんざらし 黒蜜ときな粉をかけて味わう

また、メニューにも湧き水が生かされています。例えば看板商品の「かんざらし」は、白玉粉を湧き水で練り、丸く整えた後、湧き水で冷やして仕上げられたもの。質のいい湧き水が使われているためか、澄んだ味わいが楽しめます。また、もっちりとした歯ごたえと、つるんとした喉ごしも特徴。

木下さんが収集した古美術品や古道具の数々 壺や器を中心とする品々は購入可能

古道具に囲まれながら飲食できる趣のあるスペース 店の奥まった場所にある、古道具などに囲まれたスペース。こちらでも飲食できる

店内のいたるところに、古美術品や古道具も。古美術品などの収集を趣味とする木下さんが、若い頃から少しずつ集めた品々が展示・販売されています。いずれもユニークな物語をもつため、興味がある人は、木下さんに話をうかがってみては。

「湧水かんざらしの店 結」
熊本県阿蘇市一の宮町宮地3204
TEL:0967-22-5488
営業時間:11:00~18:00(水曜日定休)

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