中世の町並みが残るブラッチャーノ

イタリア 古城と湖の町ブラッチャーノの見どころ

海外現地ライター便り
2019年07月16日
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海外旅行
旅行記

ローマ近郊の穴場の町ブラッチャーノで過ごすゆったり時間

コロッセオ、バチカン美術館、スペイン広場も良いですが、多くの観光客と喧騒から離れて少しゆっくりした時間を過ごしたい方におすすめなのが、ローマ県北部にある中世の町並みが残るブラッチャーノ。

中世からそのままの姿を残すオデスカルキ城

中世からそのままの姿で残るオデスカルキ城

ローマから電車で約1時間、季節ごとに変わる自然の風景を見ているうちに心も癒されてあっという間に着きます。

ブラッチャーノに着いてまず目に入ってくるのが、中世からそのままの姿で残るオデスカルキ城。最初の持ち主オルシーニ家の依頼で1485年に完成し、1696年にオデスカルキ家所有となった古城。1952年から一般公開されていますが、お城の半分はオデスカルキ家の当主が現在も居住中。とても保存状態の良いお城として有名です。

オデスカルキ城内の一室の色鮮やかな天井画

オルシーニ家の名残で熊の像がある階段、20を超える部屋の中には、教皇シクストゥス4世が滞在していた部屋、色鮮やかな天井画、武具、フレスコ画、1560年にオルシーニ家に嫁いだメディチ家のイザベッラの逸話が残る部屋、人形型のシャンデリア、ゆらゆら揺れる鏡など見どころ満載。塔から塔の移動通路からはブラッチャーノ湖と町並みが一望。一般公開されていないオデスカルキ城内にある『秘密の庭』を貸し切って、結婚式やプライベートパーティを行う事も可能。そういえばトム・クルーズもここで結婚式をあげたそうですよ。

馬車に乗った天使

旧市街を歩いてみよう

ブラッチャーノの旧市街の狭い石畳が続く道

ローマと違い、こぢんまりとしたブラッチャーノの旧市街。

中世の面影がそのまま残る建物

地図をたたんで周りに目を向けてみると、中世の面影がそのまま残る建物、街角にある花、住民の声、昔ながらのお店など、イタリア人の生活が垣間見られるはず。旧市街には、大聖堂(土日のみ見学可)、『時計仕掛けのオレンジ』を書いたアンソニー・バージェスが住んでいた家、ブラッチャーノ湖が一望できる広場もあり、いつもと違う時間の流れを感じることができます。

水質管理が徹底しているブラッチャーノ湖

水質管理が徹底されているブラッチャーノ湖

ローマの水道に緊急事態が発生した時に、飲用水として供給される水資源であるブラッチャーノ湖の水はとても綺麗で、一年中いる白鳥やカモ、周囲の自然を見ながら過ごすのにぴったりな場所。

夕日に照らされるブラッチャーノ湖

時期によって運営される遊覧船でブラッチャーノ湖を周遊、夏場は泳ぐことも可能なので、パラソルを借りてスマホからちょっと離れて読書をしてみたり、砂浜を歩いてみたり、湖をただ眺めたりして頭をリフレッシュさせた後に、湖畔でアペリティーボなんて素敵だと思いませんか。

テラス席からの眺めるブラッチャーノ湖と夕日

そして自分へのご褒美として、ブラッチャーノから車で25分の所にある森林に囲まれたスティリャーノ温泉はいかがでしょう。9時から20時まで35€、月曜日~金曜日の17時から20時までは15€とお手頃な値段で露天風呂を楽しめます。

温泉施設内にはスパもマッサージもありますので、旅の疲れを取って、これからのエネルギー充電に最適!もちろんホテルもあるので、露天風呂の後そのまま泊まってもいいですね。

せっかくイタリアへ来たのだから、見られるだけ見たい!と駆け足で回る旅行もいいですが、古城と湖の町ブラッチャーノで過ごす、ゆったりとしたロマンチックな時間もおすすめです。

※掲載の料金等の情報は、2019年6月現在の情報です。内容は変更となる場合があります。

文・写真=Le Muse-Sat
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