マチュピチュにて(筆者)
以前、ペルーのツアーに同行しました。
ツアー中、印象的だったのが、マチュピチュから続くワイナピチュへの登山でした。
マチュピチュは標高2400m。天空都市と言われる15世紀のインカ帝国時代の遺跡です。
朝靄のかかる誰もいない遺跡を、新鮮な空気に包まれながら歩いてゆくと、心が洗われ、身体が癒されます。標高差300mの登山は、急な階段が続き、息も切れますが、木々の合間から見える景色に励まされ進んでゆきます。途中、段々畑ではインカ時代に思いを馳せながら、1時間で山頂に着きました。
目の前にはアンデスの山々の景色が開け、又、マチュピチュを見おろすことができます。山頂では靄が風に流され、景色がめまぐるしく変わり、目の前の谷に吸い込まれそうになります。靄の中に見え隠れする遺跡はとても神秘的で、ここまで来て良かったと思わせる瞬間でした。
ワイナピチュ山頂からはマチュピチュがコンドルの形に見えると言われています。コンドルに見えるかどうかは、想像力が必要になります。
下山は谷を見おろす幅の狭い階段があり、足がすくみます。緊張の連続でしたが、無事に下山できました。登山中、隣の山にメガネ熊が現れました。性格はおとなしいとの事で一安心。普段は人との接触を避けて生活しているので、見られるのは、非常に珍しいとの事でした。
ワイナピチュへの登山は1日の入山が400人に制限されています。
ワイナピチュ山頂からでしか見られない景色が広がっています。そして、ちょっとした達成感も味わえると思います。
マチュピチュへ行かれる方は、是非、ワイナピチュへもお出かけください!