いつもとは違う美術館巡りをしたくなったらおすすめなのが夜の美術館。ニューヨークにある美術館の多くは、特定日に閉館時間を延長して夜も楽しめるようになっています。
その中でもメトロポリタン美術館 (The Metropolitan Museum of Art -"THE MET")はローカル・観光客のどちらにも人気。毎週金曜日と土曜日は21時まで開館しているので、金曜の仕事終わりに立ち寄るニューヨーカーもいます。アート好きな人にとっては週末の幕開けにピッタリなのでしょうね。
では、何がそんなに昼間と違うのか?夜の楽しみ方について少しご紹介します。
世界3大美術館の1つということだけあり、世界各地から集められた作品数の多さとコレクションの幅広さが有名なTHE MET。ガラス張りで昼間は外の光が入ってくる空間も多いので、昼と夜訪れるのではライティングが変わり、美術品の見え方や展示室の雰囲気にも変化が出てきます。
夜だからこそ現れる影を見つけるのも面白いです。
アート好きな人は昼と夜の2回に分けて芸術鑑賞をすると感動が2倍になるはずです。特にヨーロッパ彫刻やエジプトエリアは神秘的な雰囲気になります。
THE METの夜はイベントも多いです。まず入ってすぐ聴こえるのがエントランス上のバルコニーで行われる生演奏。バルコニーはレストランスペースになっていますが、そこで行われる生演奏がエントランス周辺に響き渡り、昼間よりさらに優雅な気分になれます。
また有料のコンサートやトークショーも開催されることがあるので、訪れる予定ができたら一度ホームページを確認すると良いと思います。貴重な経験ができるかもしれませんよ。
館内にはカフェやレストランがいくつかありますから、芸術鑑賞の後、食事やドリンクを楽しんで帰るということも粋な美術館での過ごし方です。
もし夏から秋にこのメトロポリタン美術館を訪れることがあれば"Rooftop(屋上)"へも行ってみましょう。
期間限定で美術館の屋上がルーフトップバーになりますので、カクテル片手にここでしか見られないニューヨークのスカイラインとセントラルパークを眺めるという素敵なひと時を過ごすことができます。
ニューヨークに来たからには訪れたい"メトロポリタン美術館―THE MET"。世界各地から集められた作品に感動しつつ、金曜・土曜の夜はいつもと違う楽しみ方をしてみるのも良いのではないかと思います。昼間にはできない体験・感動がきっと待っています。