日本と同じく北半球に位置し四季もあるイギリス

現地ライターがお届けするイギリス 季節ごとの過ごし方

海外現地ライター便り
2018年09月14日
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海外旅行
旅行記

イギリスは、日本と同じく北半球に位置し、四季もある国。大陸の端にある島国というところまで日本と共通してはいるものの、その季節感はずいぶんと異なります。

観光しやすいのはサマータイム実施期間中

イギリスでは、毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの期間中、夏時間が適用されます。この間、標準時であるグリニッジ標準時(GMT)よりも時計の針が1時間先に進められるとともに、日没時刻も遅くなるため、日中の「明るい」時間が格段に伸びることになるのです。夏至をはさみ、一番長い時では朝4時くらいから夜10時過ぎまで外が明るい夏時間の期間中には、多くの観光施設やミュージアムなどの文化施設で、営業時間が冬季よりも大幅に延長されます。

春から初夏 ― 肌寒さへの対応もしっかりと!

春から初夏におすすめのテムズ川のリバークルーズ

イギリスが位置しているのは、日本よりもずっと北。首都ロンドンも、北海道より緯度の高いところにあります。暖流の北大西洋海流と偏西風のおかげで、緯度の割には温暖な気候ではあるとはいっても、肌寒く感じる時期が長いのも当然なのです。日本のゴールデンウイークの頃までには、ロンドンでも色とりどりの花が咲き誇り、見た目的にはすっかり春というよりも初夏といった風になりますが、特に朝晩はまだ冷え込むこともあるので要注意です。
この時期におすすめなのが、テムズ川のリバークルーズ!念のため上着も持ったうえで、チャレンジしてみてください。

夏は毎年恒例のカルチャーイベントが目白押し!

観光客に大人気の夏のロンドン

日差しが強く、気温が30度前後まで上がることもある6月~8月くらいまでの時期には、観光客の数も一気に上昇します。人気の観光スポットなどでは、待ち時間も覚悟のうえでお出かけください。
この時期のロンドンでは、トラファルガー広場で行われるオペラや映画・演劇、バレエなどの無料鑑賞イベントをはじめ、屋外で楽しめるイベントが各地で多数開催されます。
また、BBC主催のクラシックを中心とした音楽祭「プロムス」や、スコットランドの首都エジンバラで開かれる複数の芸術・文化イベント、「エジンバラ・フェスティバル」も、夏の風物詩として世界中からの観光客を魅了してやみません。

イングランドの南に位置するケント州の海岸

こちらはイングランドの南に位置する、ケント州のとある海岸でとらえた8月の風景。こうした人の少ない海辺をひっそりと楽しむのもありですが、ブライトンなど、ロンドンからも電車で訪れやすい人気のビーチで、典型的な夏の海辺のワンシーンを楽しむ人々の様子を観察してみるのもいいかもしれません。

ひと味違った色彩が味わえる秋と冬

夏が終わるとぐっと冷え込む秋のロンドン

夏時間が終わる10月末までには気温がぐっと下がり、視界には紅葉やハロウィーンといった赤茶系の色が飛び込んでくるようになります。ここから先、翌年の4月くらいまでは、ダウンジャケットが大活躍する気候です。そのうえ2月の半ばまではどんどん日が短くなり、日照時間も減って、全体的に薄暗い日々が続きます...。
が、そんな憂鬱な気分を吹き飛ばすように施されるのが、ロンドンのクリスマス・イルミネーション!11月から1月初旬にかけて、街全体に施される煌びやかなイルミネーションは、一見の価値あり!です。
そして大晦日から元旦を迎える際の、テムズ河岸で開催されるカウントダウン花火大会も必見!例年であれば、ロンドンの冬は積雪量もさほど多くなく、比較的天候に左右されずに観光を楽しめるはずです。

ロンドンの冬は積雪量がさほど多くなく、天候に左右されず観光が楽しめる

覚えておくと便利なイギリスのホリデーシーズン

日本ではお盆や年末年始に帰省のための長期休暇を取るのと同様に、イギリスでは春先のイースター(日程は年によって異なる)と年末のクリスマス時期が大型休暇となります。学校の夏休み期間中も、週単位で休みを取って家族旅行に出る人が増えます。
「ハーフターム」と呼ばれる、学校制度における各学期の中休み(大概、2月半ば、5月後半、10月後半の1週間。地域・学校により異なる)の時期も含め、こうしたホリデーシーズンには、旅費や移動費、そして観光施設や観劇代などの費用が通常より割高になったり、予約が取りにくくなったりすることも、覚えておくとよいでしょう。

文・写真=ハル・リーチ
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