国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ2018が、滋賀県の近江八幡市で開催されます。2001年よりはじまったこの芸術祭は、ビエンナーレ(2年に一度の意)で行われ、今年で8回目を数えます。
今回のテーマは"きざし~BEYOND"。江戸時代に建てられた町家や工場などを使った12の会場で、国内外約70組のアーティストたちの作品が展示されます。
「薬莢 / Cartridge」榎忠 2012年 兵庫県立美術館 撮影:豊永政史(SANDWICH GRAPHIC)©Chu Enoki
会場である近江八幡市は、琵琶湖のほとりにたたずむ豊臣秀次によって築かれた城下町。近江商人の発祥の地としても栄えた歴史があります。今でも江戸期に建てられた町家が連なり、新町通りや八幡堀沿いなどが、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
その一方で、市内には荒れ果てた町家が点在し、取り壊され開発されていく現状もありました。それら貴重な建物の保存・活用の試みとしてはじまったのが、国際芸術祭BIWAKOビエンナーレです。地元の方や有志の方たちが長らく放置されていた建物を清掃・修繕。その再生された建物を使って、アーティストたちが思い思いに表現をしていきます。
会期中はアーティストトークやお茶会、コンサート、ナイトツアーなど多彩なイベントが行われるほか、科学とアート、香りの演出など、クリエイティブな試みも見どころです。近江八幡市の歴史が薫る町並みとともに、最新の現代アートに触れる旅。秋を満喫する1日になりそうです。
《開催概要》 *詳細は国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ2018公式サイトをご覧ください
会期:2018年9月15日(土)~11月11日(日)
時間・休場日:10:00~17:00、火曜定休
会場:滋賀県近江八幡市旧市街
交通:JR近江八幡駅北口 近江鉄道バス6番乗り場「長命寺・国民休暇村」行きに乗車、「大杉町八幡山ロープウェイ口」下車(乗車時間約7分)
料金:一般2,200円(2,000円)、大学生・専門学生・高校生1,500円(1,300円)、中学生以下無料
※()内前売り料金
問い合わせ: BIWAKO ビエンナーレ事務局(NPO法人エナジーフィールド内)0748-36-3766