アイルランドの無人島アイルランズ・アイ

アイルランドの大自然を体感「アイルランズ・アイ」

海外現地ライター便り
2018年07月31日
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海外旅行
旅行記

アイルランド・ダブリンの中心地から車やDart(ダートと呼ばれる電車)で北へ行くこと約40分。ホウス(Howth)と呼ばれる、小さな港町に辿り着きます。

この港町はガイドブックにも載っている有名な町で、天気がいい週末は、日光浴やハイキング、美味しいシーフードを求めて訪れる観光客や地元の人たちでたいへん賑わいます。

無人島アイルランズ・アイ

そんな港町から、小さなボートで行ける離れ小島があります。Ireland's Eye(アイルランズ・アイ)という無人島です。上の写真、中央に見えるのがアイルランズ・アイです。

実は地元の人でも名前は知っていても、一度も訪れたことがない人がたくさんいます。中には無人島だと知らない人もいて、レストランやカフェがあると思っている人も多いのです。

「離れ小島の無人島、アイルランズ・アイへ何をしに行くの?」

そんな質問が頭をよぎった方もいらっしゃるでしょう。この島に行く目的は、島をハイキングしながら、景色と自然を楽しむためです。それではさっそく出発しましょう!

無人島アイルランズ・アイへは小さなボートで

アイルランズ・アイ行きのボート乗り場

アイルランズ・アイへは小さなボートで行きます。ホウスの港に最近新しくアイルランズ・アイへ行くためだけのボート乗り場ができました。

アイルランズ・アイ行きの小さなボート

ボートは午前10時から午後5時まで、30分ごとに運航されています。約15分ほどで島に着きます。

間近に見えるマーテロ・タワー

マーテロ・タワーが間近に見えます。そろそろ島に到着です。

島のボートの発着場は少し急な階段がコンクリートで数段作られているのみです。岩を登り下りしなくてはいけません。

8世紀に建てられたと言われている教会

無人島ですので、人が作ったものがあるのはこの階段と、マーテロ・タワー(ロープが窓から一本垂れ下がっているので、登って中へ入ることはできますが、体力がある人のみの挑戦となります)、そして8世紀に建てられたと言われている教会のみです。上の写真、左下の黒い建物がそうです。(中に入れます)

アイルランドの大自然を体感

ボート発着場のすぐそばにある小さなビーチ

島には二つのビーチがあります。一つ目はかなり小さいビーチです。ボート発着場のすぐそばにあります。

島にあるもう一つの大きなビーチ

二つ目は大きなビーチです。天気がいい日には家族連れがBBQをしたり、ピクニックしたりしています。この日は朝早かったせいか、ほとんど人がおらず。カヌーで島に到着した人たちが10人ほどいたくらいで、たいへん静かでした。静かなビーチも素敵です。

草原の向こうに見える岩肌

緑と岩の大自然が目の前に広がります。天気のいい日に訪れると、本当に気持ちがいいです。

丘の上からの素晴らしい景色

丘の上からの景色は素晴らしく、爽快です。ダブリンなどの都市にいると忘れてしまいがちですが、アイルランドはやはり緑がいっぱいの国なのです。

アイルランズ・アイの海鳥

崖に見える海鳥 The Stack(ザ・スタック)

もう一つ、この島で忘れてはいけない存在があります。それは海鳥たちです。ここを巣にしています。たくさんの鳥たちの巣が崖に見えます。英語でThe Stack(ザ・スタック)と呼ばれています。島の北側の崖にたくさん見られます。

カモメの親鳥とかわいい雛たち

私が訪れた日(6月)は、ちょうどカモメの卵がふ化する時期で、かわいい雛たちをたくさん見ることができます。しかし、そのためカモメたちに威嚇され、行って見ることができませんでした。そういったことがあるのも、この島ならでは。私達はビジターですから、鳥たちが優先です!

いかがでしたでしょうか?ダブリンを訪れた際は、少し足を延ばしてホウスまで出かけて、もうちょっと足を延ばして、アイルランズ・アイへ訪れてみてはいかがでしょうか?

アイルランズ・アイを訪れる際のご注意

小さなビーチからの景色

夏は観光客で賑わいますので、朝早く行くことをお勧めします。丘や岩を登るので、スニーカーやウォーキングシューズで出かけましょう。アイルランドは一日に四季があると言われている国です。朝晴れていると思っても、2時間後には雨ということはざらです。天気予報はあまり当てになりません。晴れていても、レインコートなどを準備していきましょう。6月や7月は天気がいい日も多く、たくさんの鳥の雛たちを見ることができるいい時期なので、お勧めです。

無人島ですので何もありません。トイレやゴミ箱もありません。トイレは必ず出かける前に済ませておき、ゴミは必ずご自分でお持ち帰りください。

ボートは天気によって運航が左右されます。
「IrelandsEyeFerries」で検索してみてください。

文・写真=ティファニー・カイリー
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