花巻南温泉峡に600年超佇む、唯一無二の1軒宿
宮沢賢治、田宮虎彦が愛した、現代では再現することのできない総けやき造りの温泉旅館。
約600年前に開湯した歴史ある温泉で、「新日本百名湯」「日本百名湯」「日本温泉遺産」にも選ばれるほどの上質な湯です。有名といわれる温泉地でさえも滅多にない源泉5本を有し、館内全4浴場すべて「源泉100%掛流し」と贅を極めた湯に浸かることができます。とくに、日本一深いとされる源泉100%の自噴天然岩風呂は特におすすめしたいお風呂です。
お部屋の魅力
2面の窓から渓流を 和室8畳 + 6畳角部屋(トイレ洗面なし)
渓流を2面の窓から望める2間つづきの和室8畳+6畳 角部屋角部屋のお部屋です
藤三旅館で最も人気があるお部屋で、渓流を2面の窓から望める2間つづきの和室8畳+6畳 角部屋角部屋のお部屋です。
2面の窓から、趣が異なる景色をご覧いただけます。 豊沢川側のお部屋タイプ同様の景色ともう1つ、角部屋だからこそのビューをお愉しみいただけます。
お風呂の魅力
白猿の湯(しろざるのゆ)
湯船の深さが平均1.25mもある立居浴専用の温泉です
- 【ご利用について】混浴・女性専用時間あり
鉛温泉発祥の伝説に登場する「白猿」の名をつけられた、歴史のあるお風呂です。
通常、源泉かけ流しの温泉でも源泉が湧いている場所からポンプを使い、お風呂まで運ぶのが普通ですが、この白猿の湯は読んで字のごとく「その場所」に温泉が湧いています。ポンプで送ることによって、通常お湯は酸素に触れ、酸化して成分が変わってしまいますが、この白猿の湯では大地から送られてきた恵みを、そのまま全身で味わうという贅沢が楽しめます。
桂の湯(かつらのゆ)
桂の木の根本から湧き出たという鉛温泉の由来から名を取ったお風呂です
- 【ご利用について】男女別にご用意しております
対岸の深緑の染まった木々を愉しむことができる大きな窓のある内湯。大自然を目前にしながら、地下から湧き出る自然の湯に浸かる時間は、まさに至極の贅沢。
外にでれば、露天風呂からは渓流のせせらぎが聞こえ、鈴虫の音色を聞きながら、心と体を完全にリラックスさせることがきます。 川岸にもう1つ設けた露天風呂では自然の一部になったかのような感覚に。
白糸の湯(しらいとのゆ)
白糸の滝を目の前にした、展望半露天風呂です
- 【ご利用について】時間帯・男女別
展望半露天風呂の窓から望むのは、白糸のごとく岩肌をつたって豊沢川に注ぐ「白糸の滝」。
まるで絵画のような景色は圧巻の一言に尽きます。 全開にした窓からは、四季によって趣が異なる自然の風景を眺めて、名湯に浸れます。
銀の湯(しろがねのゆ)
脱衣所の床暖房や段差を少なくするなど、バリアフリーに配慮したお風呂です
- 【ご利用について】時間帯・男女別(貸切時間帯あり)
家族・カップルで貸し切ることのできる、プライベートな空間が自慢のお風呂です。
こじんまりとし、夏には深緑の木々、秋には紅葉で染まった眺望を愛でることのできる空間で、ゆったりとくつろげます。 バリアフリーにも配慮し、段差を少なくして脱衣所には床暖房を採用していますので、どなた様でもご安心してご利用いただけます。
お食事・レストランの魅力
大自然に囲まれた岩手県花巻ならではの山の幸
岩手の恵みを味わう
- 【ご夕食】18:00~21:00
大自然に囲まれた岩手県花巻ならではの山の幸や減農薬野菜とお米、地元で採れる山菜やきのこ、世界三大漁場「三陸」の海の幸などでつくられた料理の数々。 四季折々の旬の食材を料理長が1皿1皿、丹精込めて丁寧に仕上げます。
味覚はもちろん、彩りを感じて、香りを愉しむ、この土地ならではの伝統の味を心ゆくまでご堪能ください。
その他の魅力
総けやきづくりの歴史の風格を感じる建物
豊沢川のせせらぎに耳をかたむけ、対面の木々を眺めながら
文化財級の総けやき造りの木造建築の本館。歴史を重ねることでしか出せないその心地よい雰囲気は、故郷に戻ってきたかのような、そんな懐かしさを描き出す空間です。
木造建築の建物の隣にある、鉄筋造りの別館。木造建築のお部屋より機密性が高い造りになっており、快適にお過ごしいただけます。
ラウンジ藤時 fu ji
1786年創業の本館藤三旅館の下広間をリニューアルオープン
川のせせらぎや鳥のさえずりが楽しめる、現在では建築する事が困難な清流「豊沢川」に迫り出すように建設されたロケーション。移り行く季節を身近に体感しながら、落ち着いた和モダンの内装とパノラマに広がる大自然の景観のある空間を、ゆっくりとお過ごしいただけます。ドリンクサービスやお菓子などを、15時~18時の間は、1,650円でお愉しみいただけます。
18時~21時は有料のバータイムとなります。
「白猿の湯」「桂の湯」の2つと「白糸の湯」「銀の湯」のちょうど間に位置しているので、温泉をゆっくりまんべんなく楽しみたい方は、お風呂の合間の休憩場所としてもお使いいただけます。
六百年以上の歴史あるお湯で、心と体を清める「湯治宿」
数百年もの歴史がある湯治文化
医療の発達していない時代には、人々の拠り所として多くの人が集まりました。明治期以降に西洋医学が導入されてからは、遠洋漁業から戻ってきた漁師・農閑期の農民が集まるなど、疲労を癒す目的で訪れ、大変賑わったとか。
生活様式が変わってしまった現代では、多くの湯治場が閉鎖せざるを得ない中、藤三旅館では癒し・休息を求めてくる人々のため、日本の湯治文化を受け継ぐために湯治部を守り続けています。
忙しい現代では忘れてしまいがちな、ゆったりとした時間の流れが、ここ藤三旅館・湯治部で味わうことができます。
藤三旅館の歴史
文豪「宮沢 賢治」「田宮 虎彦」に愛され、舞台になった湯宿「藤三旅館」
開湯六百年超。現代では再現することのできない、総けやき造りの本館。
その歩んできた歴史と、さまざまな偶然が重なったからこそできた新しいものには真似できない懐古的な、温かみのある宿で文豪にも愛され、舞台になった湯宿です。
・宮沢賢治氏
当家との親戚関係のため、幼少期からよく訪れました。童話「なめとこ山の熊」の中にも「腹の痛いのにも利けば傷もなおる。鉛の湯・・」と、うたわれております。宮沢賢治氏が愛した宿とうたわれている宿は他にもございますが、作品に登場する宿は十三月が唯一となります。
・田宮虎彦氏
小説「銀心中」の舞台になったのが、十三月となります。小説は、田宮虎彦氏が1カ月あまりの間、玄関上の3階のお部屋(20号室)に逗留し執筆されました。