概要・エピソード
毎冬、たくさんの水鳥達が訪れる湖が、新潟にあります。冬の訪れを告げる白鳥やカモ達が舞い降りる湖の名前は、「瓢湖」。周囲わずか1.2kmほどの小さな人造湖で、およそ6,000羽もの白鳥が北から飛来し、冬を過ごします。白鳥の越冬地は世界中さまざまな場所にありますが、これほど小さな湖に多くの白鳥達が集まり、越冬するのは世界的にも大変珍しいことです。また、この湖は大自然の中ではなく、人々が住まう住宅地や耕地に面した場所にあります。大自然の中で暮らす野生の生き物を遠巻きに眺めるのではなく、人々の生活の営みの中で共に暮らしてきた野生の生き物を、この場所ではすぐ近くから見ることができます。白鳥達は冬の訪れと共に飛来し、春が訪れる前に再び旅立っていきます。北からの渡り鳥は、ここだけで見ることができる冬の新潟の美しさを教えてくれます。
見所・お勧めポイント
瓢湖を訪れる白鳥の数は、およそ約6,000羽。早朝、7時頃。湖に群れて眠っていた白鳥達が目を覚まし、日の出の光と共に次々と水面から飛び立っていく姿は圧巻です。冬の朝の太陽が小さな湖を金色に照らしだし、その中から真っ白な白鳥が舞い上がる様は大変ドラマチックです。
背景
瓢湖は江戸時代の1639年(寛永16年)、三代将軍徳川家光公の時代に、農業用の用水池として作られました。昔から多くの水鳥などが住まう場所であったものの、一時は狩猟によって飛来する鳥がいなくなりました。けれど昭和の時代に入り、再び白鳥達が訪れるようになり、今では野生の白鳥達が小さな湖に一度に飛来する景勝地として、また水鳥達の住まう貴重な湿地として、世界的にも知られるようになりました。白鳥だけでなく、カモなど多くの渡り鳥も訪れることから、1954年には国の天然記念物に、2008年にはラムサール条約に登録されています。
ご案内とご注意
※本サイトに掲載した感動の瞬間(とき)は、天気や自然の条件によりご覧頂けない場合がございます。
見ごろの時期・時間
- 時期:
- 11月~2月
- 時間:
- 7:00~7:30
- 天気:
- 全天候
住所
新潟県阿賀野市水原313-1
お問合せ先
名称:阿賀野市瓢湖管理事務所
電話:0250-62-2690
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