香川県 観音寺

桜と瀬戸内海の多島美を一緒に楽しむ「春の紫雲出山」

概要・エピソード

淡く色づいた満開の桜と、その向こうに広がる瀬戸内海の多島美。春の訪れとともに見られる、桜と海の絶景コラボレーション。この絶景が見られるのが、香川荘内半島にある紫雲出山です。標高352mの山頂展望台は北側に面しており、視界270度の大パノラマ。正面には瀬戸内海、東に瀬戸大橋、西に石鎚山を見ることができます。山頂以外にも二つの展望台がありますが、どの展望台からも美しい桜を見られるので、春らしい景色を楽しめるでしょう。この桜と瀬戸内海の絶景は国内外で人気が高く、海外でも美しい桜の景勝地として紹介されました。山頂の芝生広場の近くにはアジサイロードがあり、こちらはアジサイが旬の季節に訪れると、おおぶりなアジサイの花々が左右を彩る遊歩道で散策が楽しめます。

見所・お勧めポイント

ピンク色の桜と、瀬戸内海の青い海。穏やかな海に点々と浮かぶ島影がアクセントとなり、まるで絵ハガキのように美しい写真を撮ることができます。青空に桜が映えるよく晴れた昼間も良いですが、空がバラ色に染まる夕暮れ時、島影が霞む時間帯も幻想的な景色でオススメです。

背景

紫雲出山の山頂には約2000年前の遺跡があり、弥生時代の矢じりや石槍、石斧などの武器、高さ約5mと推測される柱の跡も遺されています。展望台近くにある紫雲出山遺跡館で出土品が展示されており、当時の人々はこの山頂から海を行き交う船の様子を見ていたと考えられています。さらにこの地は浦島太郎の伝説が伝わる土地でもあります。竜宮城から帰ってきた浦島太郎が開けた玉手箱の煙が紫色の雲になって山にたなびいたため、「紫雲出山」という名がつけられたと語り伝えられています。