長野県 大町

幻想的な水辺の桜シンメトリー「中綱湖のオオヤマザクラ」

概要・エピソード

北アルプスの裾にある大町市。中綱湖は、大町市北部にある仁科三湖の中で最も小さな湖です。この湖を春に彩るのが、湖畔に咲く美しいオオヤマザクラ。4月下旬から5月上旬のわずか数日間だけ花盛りを迎え、開花時期には大勢の人々がひと目この桜を見ようと訪れます。昼には新緑を背景にオオヤマザクラの淡い花色が映え、夜には暗闇の中でほのかに光るように目立つオオヤマザクラの絶景が楽しめるので、どの時間帯に訪れても魅力的な姿を見ることができます。湖の水鏡に映る美しいシンメトリーを撮影するなら、風のない晴れた日がおすすめです。波立たない湖面が、オオヤマザクラと背景の山々をはっきりと映します。ただ春の気候は変わりやすく、風が吹けば水面が揺れてしまうので、完璧な水鏡のシンメトリーを見ることができたならとても幸運なことでしょう。

見所・お勧めポイント

湖畔の散策路では、ハイキングがてらオオヤマザクラをさまざまな角度から楽しめます。おすすめは湖畔にあるあずまやから一望する景色。また、あずまや近くの石仏越しに見る桜も風情があります。さらにオオヤマザクラの真下にも行くことができるので、湖越しに眺めるだけではない魅力もぜひ探してみてください。

背景

中綱湖のオオヤマザクラは、地域の人々が湖周辺を美しく彩るために植えたものです。オオヤマザクラが咲くゴールデンウィークには『塩の道まつり』と呼ばれる三つの市と村をまたぐウォーキングイベントが開催され、イベント参加者もこの美しい桜に目を留めました。そうして多くの人々の目に触れた結果、SNSなどで人気が拡散しました。