千葉県 鴨川・勝浦・御宿

遠見岬神社の階段ひな壇

概要・エピソード

街全体がひな人形で埋め尽くされる、千葉県勝浦市の一大イベント。それが2月下旬～3月上旬（予定）に開催される「かつうらビッグひな祭り」です。市内各所に飾られるひな人形の数は、なんと全部で30,000体。子供達のひな行列も行われるなど、市内中がひな祭り一色に染まります。中でも一番の見どころは、遠見岬神社の石段に飾られる巨大なひな壇。60段の石段に鮮やかな緋毛氈が敷かれ、お雛様やお内裏様をはじめとして、1,500体のひな人形がていねいに並べられます。見上げて首が痛くなるほどの巨大なひな壇は圧巻。夕暮れ時からはライトアップが行われ、きらびやかな衣装に包まれたひな人形たちの姿を美しく照らし出してくれます。この時期だけ見ることができる巨大なひな壇には、子供達の健やかな成長への祈りが込められています。

見所・お勧めポイント

神社の階段を埋めつくし、ずらりと並んだひな人形は、はるばる四国徳島県からやってきたひな人形たち。花香る季節、幻想的にライトアップされたひな人形たちは、春を告げるやさしげな表情で、平安時代を思わせる雅な雰囲気をただよわせています。

背景

巨大なひな壇を飾る「ビッグひな祭り」イベントの発祥は、徳島県勝浦町。同町では1989年から毎年開催されています。千葉県勝浦市も、同じ勝浦の名を持つ全国勝浦ネットワークのつながりによって、平成13年に徳島県勝浦町から約7,000体のひな人形を譲り受け、「かつうらビッグひな祭り」を春の風物詩として開催するようになりました。国内では他に長野県須坂市、埼玉県鴻巣市などでも開催されています。