福島県 会津・磐梯・猪苗代

色鮮やかに映し出される紅葉の鶴ヶ城

概要・エピソード

会津若松のシンボルともいえる鶴ヶ城は、秋の夜、その美しさを引き立てるかのように、色鮮やかなライティングで彩られます。城内のあちらこちらに赤や黄色の華やかな紅葉が彩りを添える季節。城内を照らすライトには植栽用の「彩光色」が用いられており、通常のライティングよりも、より自然な色調で紅葉や建物を照らし出しています。そのため、鶴ヶ城のライトアップは、どこかやわらかく、あたたかな風情を感じられることでしょう。秋の夜長を優雅に満喫するのにふさわしいひと時。やさしい光に照らされた城内のあちらこちらを鑑賞しながら、たまに紅葉の木の下で足を止め、ゆっくりと深呼吸してみてはいかがでしょう。木々の彩りを、秋の風を、夜のにおいを、五感をめいっぱい使って、味わってみてください。

見所・お勧めポイント

秋の夜にそびえる、美しい会津若松の名城。紅葉をまとう凛々しい姿は、この地に生きる人々の気高さを伝えてくれるようです。色鮮やかな紅葉の他、石垣や橋など、城内各所が美しくライトアップされ、夜の散策を楽しませてくれます。

背景

かつての鶴ヶ城は、東北一の規模を誇る総石垣の城でした。戊辰戦争の際にも一ヶ月に及ぶ攻め掛けに持ちこたえ、その堅牢振りを示しました。けれどさすがにぼろぼろとなってしまった天守は1874年に取り壊され、1965年に往時の姿を再現して再建されました。全国に現存している天守の中では唯一、屋根に赤瓦が用いられています。この赤瓦には強度を増す効果と耐寒効果があり、鶴ヶ城ならではの独特の景観を生みだしています。