北海道 帯広・十勝・然別湖・日高

十勝川　ワシのなる木

概要・エピソード

北海道屈指の農業地域である十勝平野。広大な平野を悠々と流れる十勝川は、流域面積では北海道2位を誇り、十勝岳を源とする一級河川です。豊かな水をたたえる川には毎年サケが遡上してきており、それを食べようと飛んできた天然記念物のオオワシやオジロワシなどを見ることができます。このワシ達が羽を休めるため、同じ木に何羽も大量にとまっている景色を見られることがあります。まるで木にワシがなっているかのようなめずらしい光景は、「ワシのなる木」と呼ばれており、オオワシやオジロワシが越冬のためにやってくる11月下旬～1月上旬の間しか見ることができません。真冬の川をラフティングボートでクルーズしながら行う野鳥観察では、大自然の中で自由に生きるワシ達の表情や仕草をじっくりと観察できるのが魅力的です。

見所・お勧めポイント

霧氷に覆われた白い木に、まるでリンゴがなっているかのように、鈴なりのワシが羽を休めている景色。陸上からではなかなか見ることのできない景色を、ゆっくりと川を下りながら歩くことなく観察できます。

背景

十勝エコロジーパークの開園や周辺自然環境の整備に伴い、十勝川周辺では鮭などの餌が確保しやすくなり、希少性の高い鳥達が集まるようになりました。越冬のために北海道を訪れたオオワシやオジロワシはもちろん、タンチョウ、オオハクチョウ、ガン、カモなど、多彩な生き物が暮らす冬の世界を垣間見ることができます。